アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表の渡部貴朗が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

6年前の今日

5月24日・・・私事で恐縮ですが、本日は下の娘の誕生日です。

その娘がこの世に出てきましたその日は、2010年5月24日。

 

6年前のこの日、国内ではワールドカップ南アフリカ大会の壮行試合の意味も含めた、

“大切な試合”が行われました。

キリンチャレンジカップ2010 日本vs.韓国(@埼玉スタジアム)]

日本は守備が不安定で6分、朴智星選手(*当時)に先制点を許します。

前半パスの精度を欠き、決定的な得点機を作れなかった日本は、

後半少し押し気味に進めながらも韓国の守備を崩せず、

最後はアディショナルタイムに、韓国にPKで追加点を決められてしまいました。

 

6月11日に開幕するW杯前の国内最後の試合で、

日本は韓国に0—2で敗れてしまいました・・・。

 

自身、夕方に赤ん坊が誕生したこともあり、バタバタで、

この日の試合を、じっくりと観ることができませんでした・・・。

親族と会話しながら、横目でテレビを観ていますと、

痛々しい代表チームの姿が目に入ったことが、昨日のように思い出されます。

 

ラジオ放送では、解説者の方が次のように話されていたそうです。

「1+1が2にもなっていません」
「これから東京タワーを建てるのに、まだ土台が5cmもできてません・・・」

 

この試合の後、不安を残しながら日本代表チームは26日に離日して、

スイスへ移動、事前合宿に入ります。

 

5月30日のオーストリアで行われました、国際親善試合イングランド戦。

皆が「何かが変わってくれること」を願う中、

アンカーシステムを採用し、堅守速攻スタイルへシフトしたことで、

良い効果が出始めます。

またGKの川島選手の神がかり的なセーブ(PK阻止)もあり、

大会直前に光が差し始めます。

 

そして大会では・・・

日本代表チームはグループリーグを突破し、

決勝トーナメント1回戦でパラグアイ相手に善戦するも、

惜しくもPK戦の末に敗退。

しかし、ワールドカップ「ベスト16」!

 

 時差など、環境面が日本とは大きく変わる異国の地で戦うこと自体、

非常に難しいことでもあります。

しかも試合は、ワールドカップです。

(それは、次のブラジル大会での結果が証明しています)

難しい環境の中、ワールドカップ本大会で結果を残したこと・・・

岡田監督が指揮する代表は、深い意義を残したチームだったと思います。

 

ただ一方、守備的過ぎた戦い方・・・

“リアクションサッカー”ではなく、

アクションサッカー”への転換を求められるようにもなりました。

 

後任には、イタリア国籍のアルベルト・ザッケローニ氏。

代表チームを率いた経験はないものの、

指揮官として強豪セリエAでの優勝経験を期待されましたが・・・

4年後のワールドカップ ブラジル本大会では、0勝2敗1分でグループリーグ敗退。
 
その後任には、代表選手としての経験もあり、
ワールドカップ本大会で2度メキシコ代表を指揮した
メキシコ国籍のハビエル・アギーレ氏が就任。

しかし・・・指揮の問題とはまた別の部分の理由で、約半年で解任。

 

そして現在は、

ユーゴスラビア出身でフランス国籍のヴァヒド・ハリルホジッチ氏。

代表選手としてもU-21ヨーロッパ選手権、ワールドカップにも出場。
フランスリーグでは、2度の得点王を受賞。
さらに、自国以外の2か国(コートジボアールアルジェリア)での
ワールドカップ本大会での指揮を経験。
さらに、アルジェリアでは、(アルジェリア)史上初のベスト16の成果を残します。
 
プレーヤーとしても監督としても、経験や実績は申し分ない監督が
現在、日本代表を指揮しています。
 
さてところで、この6年間をかけて、
日本のサッカーはどのように変わったでしょうか?
 
わが子は、現在年長児。
来年は、小学生です。
人間では、この6年から7年目、
大きな変化(進化)を遂げるタイミングでもあります。
 
この変化を、そのままサッカーに当てはめることはできませんが・・・
『変化をしようとする姿勢や意識』は持たなくてはいけませんね。
 
優れた監督が指導したからといって、簡単に勝てないのがサッカーです。
結局、プレーヤーに問題があっては、上は望めません。 
 
未来につながる育成年代の指導を担う私たちは、
責任を感じて日々過ごす必要があります。
 
焦ってもしょうがないのですが・・・
 
確実に成長しなくてはいけません。