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アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

名古屋場所

間もなく、大相撲の名古屋場所が始まります。

 

名古屋場所の会場は、愛知県体育館

昨年は、この県体育館に変わって50周年だったそうです。

この名古屋場所、一年の中でも気温の高い7月に開催されます。

名古屋の7月の最高気温は、30℃を超し、

本来ですと体育館の中は、“蒸し風呂”のような状態になります。

しかし現在、愛知県体育館は少々設備は古くなってはいますが、

家庭用クーラー100台分の出力を誇る「ターボ冷凍機」が

3セット設置されており、とても快適な環境になっているそうです。

では昔は、どのようになっていたのでしょうか?

名古屋場所愛知県体育館で開催され始めたのは、1965年です。

それ以前は、金山体育館という旧名古屋市体育館で開催されていました。

この金山体育館ですが、飛行機格納庫となっていた場所を使用したため、

そもそも「冷房設備がなく」(苦肉の策として)、

酸素の場内への放出が行われたり、

氷柱が立てられたりして、暑さをしのいでいたそうです。

現在の愛知県体育館に変わってから、その環境は正に激変。

県体育館の副館長のお話しでは、

「当時は、『地獄から天国になった』と言われていた」そうです。

力士、関係者はもちろん、観衆も・・・

半世紀前の人々の“我慢強さ”には、本当に驚かされるばかりです。

 

さて、今場所ですが、注目のひとつは、

「初優勝と横綱昇進」を狙う、大関稀勢の里と、

史上3人目の通算1000勝まで残り「13勝」に迫った、横綱白鵬です。

横綱を狙う稀勢の里関は、優勝が必須の条件。

白鵬関は、終盤での(実力者の)横綱大関戦がカギとなります。

「13日目での直接対決」が予想されています。

先場所の対決も、13日目に共に全勝で相対し、白鵬関が勝利しています。

その際ですが、稀勢の里関は腰が若干浮いてしまったことを反省し、

今場所に向けて稽古を積んできた様子です。

その稽古とは、“すり足”と“四股”だそうです。

すり足、四股とは実際どのような運動でしょうか?

“すり足”

姿勢を観ても明らかな通り、すり足を行うと股関節周りの柔軟性と、

インナーマッスルの強化につながります。

(※インナーマッスルとは?…表層の筋肉ではなく、深層部にある小さい筋肉のことです)

“四股”

四股のポイントは、「足が高く上がる」のでも、

また「足を下した時の音」ではなく、

重要なことは、しっかりと『体重を軸足に乗せられるか』だと感じます。

ブレない軸づくり、つまり体幹の強化が目的です。

しかし・・・

どちらの運動も「かなりきつく」、

そして、

面白みのない「繰り返し」の動作です。

 

ただ、稀勢の里関は、今は亡き(自身を角界にスカウトした)親方に

よく言われたそうです。

その言葉は・・・

『地道なつまらないことをしろ』

です。

 

現在、横綱を目指している稀勢の里関は、

「そのような(亡き親方の)言葉を思い出して、

自分で考えないと、新しい自分にはなれない」

と話していました。

 

そして、今週行われました連合稽古でも、下半身の安定が発揮され、

他の部屋の横綱大関相手に負けない強さをみせました。

 

さらに、場所前直前のインタビューの最後、次のようなことを語りました。

「負けて学ばなかったら、前に進まなかったら、意味がない。

 やらなくちゃ。

 『悩む暇があったら前に進まないと』と思っています・・・」

 

しんどいな

きついな

つまらないな

 

そんな言葉が出ることがありますが・・・

人間はもっともっと我慢強いところがあるはずです。

快適で恵まれた時代に

我慢や辛抱などという言葉は、半ば死語になりかけています。

 

しかし・・・

成果を得たければ、『正しいことを積み上げる作業』は、絶対に欠かせません。

そこには、特に面白さがあるわけではありません。

ただ一方で、「上手くなりたい」、「活躍したい」とは、

誰もが願うことではないでしょうか。

子どものサッカーであれ、大人のサッカーであれ、

結局は、上手いプレーヤーが、試合に出て、そして活躍するものです。

さらにプロ選手になりたいのであれば、なおさらのことです・・・。

でも、「基礎練習はやりたくない」、「試合だけをさせて欲しい」では・・・

輝く未来は期待できません。

 

指導者には対象者に対して、なぜこのようなこと(基礎練習)をするのか、

ということを説明できる力である『言語力』と、

それを我慢強く行使する『情熱と忍耐』を有していることが必要になります。

一方、プレーヤーは、指導者から説明されたことを聞く(聴く)力である、

『傾聴力』を持っているかということが必要になります。

 

対象理解というものは、確かに必要です。

しかし、対象者の歳が

“小さいから”無理だろう・・・

“小さいから”できない・・・

ではなく

反対に、指導者もプレーヤーもお互いが努力して、

その『大切な力』を磨いていく必要がありますね。

 

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