アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表の渡部貴朗が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

健全育成

ブログをスタートさせてから3カ月が過ぎ、

投稿数も間もなく60本になります。

 この間、おかげさまで多くの方に閲覧いただき、

ファンになっていただいた方もいらっしゃいます。

 本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

そもそも、このブログを含めクラブ関連ブログは、

「自クラブの現状を何とか打破するために」

始めたものです。

ただ、これらのブログを書く目的で、いろいろなことを調べ、

さらに、試合会場や研修会などで、直接各指導者の方々と出会い、

横と縦のつながり(コミュニケーション)を通して、

深く気づいたことがありました。

 

それは、初めて気づいたことではなく・・・“改めて” 気づいたことです。

 

私、そして私たちアレグランは、

人口約11万4千人(※2016年7月現在)の東海市の中で、

『子どもたちの健全育成』に取り組んできました。

そしてこれからも、その理念をもとに活動を続けていきます。

 

ところで、健全育成という言葉・・・。

どなたも一度は、耳にされたことがあるかと思いますが、

その意味や具体的なことまでは、深く考えられたことはないかと思います。

 

「子どもの健全育成の概念」とは、字の如く、

次の時代を担う子どもたちを、『心身共に健やかに育成させることになります。

 

今回は、私たちのクラブの姿勢、そして最大の目標ともいえる、

『健全育成』というものを、“深掘り” したいと思います。

健全育成とは、具体的にどのようなものでしょうか?

 

1.身体の健康増進をはかる

2.心の健康増進をはかる

3.知的な適応能力を高める

4.社会的適応能力を高める

5.情操を豊かにする

 

①「身体の健康増進」について

日常生活で、“自立して行動できる体力(行動体力)” と

“病気にかかりにくい抵抗力(防衛体力)” を高め、

『健やかな身体』をつくる。

 

②「心の健康増進」について

不安感、緊張感、欲求不満感などを持つことがない “安定した精神状態” を保ち、

『人格的な発達』をはかる。

 

③「知的な適応能力」について

子どもの能力や個性に応じて可能な限りの知識と技術を獲得し、

“生活する上で必要な能力”を高める。

 

④「社会的適応能力」について

発達段階に応じて、自分の所属するさまざまな集団生活の場において、

“他者との協調性” や “人間関係能力” を高める。

 

⑤「情操」について

美しいもの、善いおこない、崇高なもの、つじつまの合うことなどを

見たり聞いたりした時に、“素直に感動する心” を豊かにする。

 

※参照…一般財団法人 児童健全育成推進財団「健全育成概論」

 

これら “5つの要素” を、

バランスよく

そして

積極的に増進していく

ことが、健全育成になります。

 

まるで、指導者テキストに書いてあるような言葉が並んでいますが・・・

 

実は、全ての大人は『未来を担う子ども』たちに対して、

これらのことを「真剣に考え」

そして「実際に遂行」していかなくてはなりません。

 

健全育成・・・。

他の団体の皆さまのホームページ、広告等、拝見させていただきました。

実際に、健全育成という言葉が載っている場合、

また、それ(健全育成)に近い取り組みを謳っていらっしゃる場合がほとんどです。

しかしそれが現実は、“謳い文句” になってはいないでしょうか?

他方では、「個人技中心だ」という理由で、

“技術面のみ” に特化した活動をされていらっしゃる団体もみえます。

 

どれも本当に問題ですね・・・。

百歩譲りまして、この先の人生、子どもたちが

「サッカーのプレーのみ」で生きていくことができればいいですが・・・。

実際、お隣、ご近所、同じ学校(のご兄弟や保護者さま)に、

プロサッカー選手の方が何人いらっしゃいますか?

実際は、いらっしゃらないのが現実で、

逆にサッカー以外の仕事で、社会に貢献していらっしゃる方のほうが多いわけです。

 

一方、正しい技術の習得は、間違いなくプロへの道が開けていきます。

しかし、子どもたちのスポーツをする本来の目的は

『技術習得を含めた “活動全体” の中で培われること』にこそ

きちんと目を向けられなくはいけないのです。

 

サッカークラブだから、

「それ(←技術習得や試合での勝利)を実現してくれたらいいのですよ」

という考えが広く存在します。

(社会の多くは、そのように感じていらっしゃるかも知れません)

 

しかし、アレグランとしては、“その考え” に毅然と「間違っている」と発信します。

 

真に優れたプレーヤーは、小手先だけの技術だけを有している人間ではありません。

上手なプレーヤーが、ある年代までは目立っていたとしても・・・

人間力が不足していれば、儚くもその名声は、知らない間に消えていきます。

 

良く生きるにも、

良いサッカープレーヤーになるにも、

結局は、人間力” がカギを握っているからなのです。

 

ですから、「高い人間力を養う」べく、

アレグランは、子どもたちの『健全育成』に真摯に取り組んでいきます。

 

健全育成型のクラブとしての正しい形を、真面目に進んでいきます。