アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表の渡部貴朗が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

変わらなきゃ・・・いけないから

先回、小学校の部活動のサッカー大会について触れました。

この内容には、思うところが大きく、具体的に(率直に)書きました。

だからでしょうか、少し反響も大きかったようです。

 

ブログを書き始めてから4カ月が過ぎました。

なぜブログを始めたのか・・・

 「誰かの批判をしたいから?」

 「溜まったうっぷんをはらしたいから?」

 「自身の自慢したいから?」

どれも違います。

 

子どもたちの力になりたいからです。

子どもは勝手に大人にはなりません(なれません)。

大人が責任を持って育てないといけません。

子どもを対象にスポーツクラブの活動をしています自身は、

正に子どもを育てる責任がある立場にあります。

 

そして、私は自クラブの子どもだけが良くなればいいとは、思っていません。

一人でも多くの子どもが立派に成長し、幸せになってくれることを望んでいます。

20年以上、現場での紆余曲折を経て経験したことがあります。

これまで、何千人という子どもたちと関わってきました。

その中で学び、感じた事は、

きっと子を持つ皆さま方、

同じ畑のサッカーのコーチの方、

スポーツの種類は違えど、同じ指導者としての立場にいらっしゃる方、

さらにはスポーツ以外の指導的立場にいらっしゃる方、

多くの方々に対して、何かのお役に立てるではないかと信じています。

 

自身も親になり、わが子が学校にお世話になり、

感じるところがあります。

学校のこと・・・何かタブーが多いように感じます。

また、長年の伝統(慣例)を、誰も疑わなくなってしまっている部分が

あるのではないかと感じています。

見方によれば、そう受け取られるかも知れませんが・・・

学校の批判では決してありません。

先生方への批判でもありません。

 

大切なことは、子どもを主眼に据え、子どもたちのために何ができるか

ということを考えなければいけないということです。

子どもたちは、これからの社会を創り、支えていくことになります。

例えば、その子どもたちが、優しければ、戦争を起こしたりはしないでしょう。

反対に、感情的であれば、

すぐに武力という方法で解決しようとするかも知れません。

 

サッカーも同じです。

「ボールを持てること」

「ボールを失わないこと」

という強い観念が植えつけられている場合、

自ずとボールやパスコントロール技術も高まります。

またボールを奪われても(大切なボールですから)、

すぐに取り戻しに動くでしょう。

 

得点力についても同様です。

 「シュートは、勝つためにする大切な技術である」

 「カウンターを受けないためにも、攻撃の最後はシュートで完結する」

という強い意識がある中で育成が為されていれば、

シュートをしない攻撃というものはなくなり、

大事な時に決めきれるプレーヤーも増えてくるはずです。

 

つまり、人間は環境によって変化し、

環境が良ければ、良い成長を遂げることもできます。

その環境をつくるのが、私たち大人の務めではないでしょうか。

 

 「子どもを育てるのが嫌になってきました」

これは、過去に自クラブに在籍されていた、ある保護者さまの言葉です。

残念ながらお辞めになられましたが・・・

これを言ってしまったら、もうその先がありません。

子どもは一人では大きくなれないからです。

子どもを育てるのには、とても多くのエネルギーを要します。

逃げ出したくなるのは、親の一人としても解らなくはありません・・・。

 

しかし、繰り返しますが、子どもは一人では成長することはできません。

目の前の子どもを育てる責任が、大人にはあります。

逃げることも、ごまかすこともできません。

もし大人がそうしてしまったら・・・子どもは路頭に迷うことになるでしょう。

 

だから、大人はその責任上、

子どものために環境づくりに徹しないといけないのです。

良い環境をつくるには、大人自身が考え、(良いと決めたこと)それを実際に

かたちにしていく作業が必要になります。

その時、これまでの自分、そして周囲の流れ(現状)を変えていくことも

必要になってくると思います。

それには勇気が必要かも知れません。

しかし、大人が変わらなければ、子どもたちの環境も一向に良くなっていきません。

環境が良くならなければ、未来も変わりません。

 

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インターネットは、とても“効果的な表現の手段のひとつ”です。

ただ一方、「だからこそ、個人の気分任せの活字を載せるべきではない」と

常日頃より思っています。

その影響力を考えなければいけません・・・。

だからといって、伝えることを躊躇していては、何も変わりません。

 

子どもたちの幸せな将来に向けて、正当な発信は続けていきたいと思います。