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アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

予防する

医学には、予防医学治療医学という2つがあることをご存知でしょうか。

 

治療医学とは、その名の通り、「気になってから治療する医学」のこと

指します。

 

一方で、「発病前の予防を目的とする医学」として予防医学、というものもあります。

 

ところで、今朝のニュースの中で、

今シーズン当初より、名古屋グランパスの指揮を務められています

小倉監督の休養が発表されました。

chuplus.jp

自身は、J1リーグを含め、名古屋グランパスのこれまでの状況について

言及する立場にありません。

ただ、小倉監督には、ちょうど昨年の今時分、

平成27年度全国高等学校総合体育大会(2015近畿総体)の会場でお会いしました。

それから一年間、大きなうねりの中でお過ごしになられたことと思います。

プロ監督は、常に結果を求められます。

それに応えられない場合は、何らかの責任を問われることになります。

ある意味、私たちの想像を超える、厳しい世界であることは間違いありません。

 

では、育成年代の指導者は・・・?

当然、「責任ある立場」であることは変わりありません。

 

では、育成年代の指導者はその責任を感じて、指導に向き合っているのでしょうか?

グラウンド内で煙草を吹かす、暴言に近い言葉がけ・・・

一方で、自身はボールを満足に扱えない・・・

 「相手が子どもだから、口答えも反抗もしてこないだろう」

 「年齢がまだ小さいから、技術指導はこんなもんでいいだろう」

このような雰囲気がまだまだ多くあるのが、実際にある子どもたちの指導の実情です。

しかし、大人である以上、子どもにとってプロ同然のはずです。

大人は人生経験も豊富ですし、多くの指導者の方が家庭では親でもあります。

いわば、“指導のプロ”であるはずです。

 

そこに(日本によくありがちな)

「ボランティアだから」

などという“区切り”は、本来はありません

中途半端な考えで現場に出るのは、

責任上、子どもたちの前には出てはいけないと、私はそう考えています。

 

さて、このたびのテーマ、予防医学というものですが、

身体の状況が、相当思わしくない状況になってから手を打つという考えは、

問題であると思います。

反対に、早めに手を打てば、様々なリスクも未然に防げることがあります。

 

例えば、国立がん研究センターの統計よると、以下のことが分かります。

○胃・大腸・乳腺・前立腺などは、「早期に発見すると5年生存率はほぼ100%」である

●いずれのがんも「発見が遅れてステージⅣになると著しく生存率が低下」する

(☝これらデータも2003-2005の統計結果によるものですので、現在はさらに進歩していると考えられます)

 

では、がんを発見した場合、

「その病巣をどうやって除去していくか?」

その際の手法や技術は、病気を治すという点においてはとても重要なポイントです。

ですから、「治療医学」の進歩や発展も欠かせません。

 

一方、状況が悪くなる前にできること、

状況が悪くならないように(表面が良い時から)手を打つこと・・・

“予防”こそが、実は大切ではないでしょうか。

予防の結果は、表立って数値などには表れてきません。

なぜなら、悪くなるところが見えないからです。

しかし、悪くなった状況にテコ入れをして(治療を施して)、

治癒したものに対して、周囲の評価が高いのが一般的です。

 

ただ、悪くなったものを直すには、多くのリスクやエネルギー、

そして時には、莫大なお金も必要になります。

一方で、予防に重点をおけば、その無駄を最小限で抑えることができます。

 

私たちの仕事は、育成です。

“育成とは躾”であり、具体的には『良い習慣を身につけさせる』ことです。

良い習慣とは、常に予防を心がけてトレーニングを重ねることです。

悪くならないように(悪くなる前に)、手を打つこと!

 

 まだ子どもだからね・・・

 そのうち何とかなるよね・・・

 

そう放置している間に、みるみるうちに悪い癖はつき、

どう治療(直そうと)しようとしても、

もうどうすることもできなくなる場合も、多くあることを知らなくてはなりません。

治療ではなく、予防

・・・このことに対して、もう少し世間の評価が高まれば、

医療はもちろん、スポーツも大きく変わっていくのではないかと思います。 

 

 

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