アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

上手いとは?

先回、フリースタイラー対フットボーラーの対決の画像を載せました。

フリースタイルとは??

サッカーボールを操り、華麗な技を次々と披露するスポーツです。

近年、世界的に人気が高まっており、愛好者の増加に伴い、

その技も年々進化を遂げているようです。

しかし、その中にはフリースタイルフットボールという括りでありながら、

腕の上でボールを走らせる技や、シャツでボールを隠す技もあります。

しかしそれは一方、“フリー”スタイルだから、OKというわけです・・・。

 

やはり、根本的な側面で、サッカーとは違うことが分かります。

 

では、今回のブログが始まったばかりですが、いきなり一服になります。

下の動画をご覧ください・・・

・・・

最後まで動画をご覧になられた方は、もうお分かりだと思いますが、

この年配の男性は、実は変装で・・・

先回ブログで取り上げました、世界的なフリースタイラーのセアン・ガルニエです。

 

このような画像は、エンターティンメントとしては、とても面白く、

観ている側がワクワクさせられることは、間違いありません。

普段、サッカーに興味のない方でも、

ついつい画面に引き込まれてしまうのも、無理はありません。

 

では、サッカーは・・・

・・・

 ●プレースピードが速い

 ●相手(守備者)の体の寄せが強い

とにかく、局面に激しさがあるのが、サッカーです。

これが、“Football”と呼ばれる所以でもあります。

 

しかし、

日本の一般的な評価の中で、

フリースタイラー(ガルニエ)のボールの持ち方に

「トリッキーなボール捌きに感動」

「1対1が本当に最強です」

「異次元レベルの上手さ」

など高評価の意見が多いことに、少し驚きを感じます。

しかも、それがサッカーをご経験の方のある方にも多く聞かれるからです。

 

やはり、一般的に日本人は

“足下にボールを置く”

“こねるプレー”

つまり、

『遅攻』が好みなようです。

 

たとえ

攻撃に時間を要しても

極端には

得点が入らなくても

「満足ができる」部分があるのかも知れません。

 

ただ・・・

相手が

プロに近づけば、近づくほど

さらに相手が

日本人よりも、海外の強豪国のプレーヤーになればなるほど

「(いわゆる)みせるプレー」は、

できなくなります。

 

これが、サッカー競技の真の特徴であり、

「ゆったり時間をかけるプレー」は、

許してもらえなくなるのは、必然ともいえます。

それは、試合のステージが上がれば、

同時にディフェンダー(守備者)のレベルも上がるからです。

 

 

少し話題が逸れますが、

サッカーをご存知の方、

また、お詳しくない方でも、

『ブラジルのサッカーは個人技が高い』

多くの方が、認知しているところでないでしょうか。

 

では、

ブラジルの・・・

上手いサッカーを・・・

ご確認ください。

年齢の若い方、また、最近サッカーを観始めた方は、

ご存知でないかも知れません。

動画のプレーヤーは、既に現役を退きましたが、

元ブラジル代表で伝説のストライカー、ロマーリオ氏(*後、敬称略)です。

[◎ロマーリオは2007年、共にブラジル人プレーヤーのアルツール・フリーデンライヒ氏、

  ペレ氏に次ぐ、世界3人目の1,000ゴールをマーク]

圧倒的な身体バランスとボール感覚・・・

ロマーリオの現役時のパフォーマンスには、

正にサッカープレーヤーに必要な、“上手さ”がありました。

 

そして、最近の若い世代のブラジル代表のプレーをご覧ください。

この動画は、

昨年5月30日から6月20日にかけて、ニュージーランドで開催されました

「2015 FIFA U-20(20歳以下)ワールドカップ」のブラジル代表チームの

ハイライト映像です。

 [▷この大会の決勝は、オークランドのノース・ハーバー・スタジアムで行われ、

   ブラジル代表は、惜しくも1-2でセルビアに敗れ、優勝を逃しました]

ボールの扱う技術、ゴールを奪う技術・・・ “上手さ”があります。

 

このたび取り上げましたブラジルの2つの映像から分かること・・・

それは、「ただ単にサッカーうまい」ではありません。

また、U-20代表が「ドリブルの仕掛けが少ないのでつまらない」と感じた方、

これも気づいていただきたいことがあります。

 

「サッカーとはどのようなスポーツか?」ということ。

一つのゲームの中の局面、局面に、魅せ場というものはあります。

そこを楽しみに観るのも、ひとつではありますが・・・

ただ、相手をいかに攻略(ゴールを決めて勝利を収めること)ができるかが、

本来は重要なことのはずです。

 

そこには、

『相手にボールを奪われない確かな技術』

と、

『相手に的を絞らせない(守備をさせない)スピード』

そして、

『的確に相手が嫌がる所にボールを運び、且つ自身は有利な体勢でボールを扱う』

これらのポイントが求められます。

 

一方で、

ボールを持ったら、一旦止まって相手と正対して、

フェイントをかけ相手をかわし、

一度抜いた相手と、また1対1の勝負をする・・・

そのような攻撃のやり方では、一向にゴールには進めず、

たとえゴール付近に近づいたとしても、

有効なシュートを打つに至らず、攻撃を終えることになりかねません。

 

代表チームが勝てない時、

周囲は、こぞって「代表チームの攻撃の問題点」について声を挙げます。

しかし、これは大人(完成されたサッカープレーヤー)になってから言っても

仕方のない部分が、実はあるような気がします。

 

強豪国のサッカープレーヤーは

『ボールのコントロール(*ボールの持ち方、ボールの置き場所)』

そして、

『(個人としても、チームとしても)相手を攻略するボールの動かし方』

が身体に染み付いています。

 

「育成年代で何をしてきたか」が、問われているといっても過言ではありません。

日本の子どもたちが、見た目のカッコ良さや感覚だけに囚われ、

「真にサッカープレーヤーに必要な技術」を習得しなければ、

日本代表も“強豪国と対等に渡り合うこと”は、難しいでしょう。

 

相手の守備陣は、ルールの範囲内で激しく体を寄せてきます。

立ち止まり、待って、自由な動きを許してはくれません。

そして、相手ゴール前は堅いブロックが形成されます。

簡単に突破やシュートは、決して許してはくれません。

 

その中で、ゴールを決めるには・・・

育成年代で培っていかなくてはいけないことが・・・見えてきます。

それには、『上手い』の基準、価値観が

正しく定まることが、まず求められる課題ではないでしょうか。

 

 

 

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