アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表の渡部貴朗が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

今課題となっているところ(20161006イラク戦から)

先日のW杯アジア最終予選

日本vs.イラク

とても危うい試合でした。

 

これまでの日本の3試合、

2勝1敗。

最終予選ですから、

“簡単な試合”というものはありませんが・・・

 

しかし、正直なところ、

ホームですから、もっと相手を凌駕する強さを感じたかったところです。

 

もう少し、余裕を持った試合ができなかったものでしょうか・・・。

 

いや・・・

同じイラク相手に、

余裕を持った試合が・・・ありました。

昨年2015年の6月1日の国際親善試合で、

スタジアムこそ違えど、ホーム横浜(@日産スタジアム)で、

日本代表は、イラク代表に4-0で完勝しています。

 

また、このことは後日にしまして・・・

このたびのイラク戦で感じた、日本代表について書きたいと思います。

 

 

2-1の結果について、

1点目は、右サイドからの素晴らしい崩しでした。

 

本田選手が時間を図り、

清武選手が長い距離を走りオープンスペースに飛び出し、

ワンタッチでニアサイドに速いクロスを送り、

中央で岡崎選手が相手DFを引き付けている隙に、

原口選手がニアサイド(相手GK前)に走り込みシュート。

 

オフェンシブの位置のポジションの4枚の攻撃陣が、

それぞれ意図のあるプレーでイラクディフェンスを攻略しました。

 

ただ・・・試合というものは流れがあり、

「このゴールは“オフサイド”であった(*ノーゴール)」

という意見が挙がっています。

 

【課題1】オフサイド

それぞれの見解がありますし、

当日のレフェリーの判定が

オフサイドではない」

と判定しているのであれば、ゴールになります。

 

しかし一方で、これがオフサイドと判定されていたら・・・

日本サイドの焦りは強くなり、

攻撃陣の動きが硬くなり、ゴールが遠のく可能性もあります。

 

オフサイドか?オフサイドではないのか?

映像を観る限り、かなり微妙です。

 

ほんの少しのパスの出し手のタイミングのズレ(躊躇や遅れ)が、

オフサイドを招きます。

細かい部分が、ゲームの流れを左右します。

 

【課題2】イラクフリーキックでの得点

①右サイドでの酒井宏樹 選手のファウル

②中央での酒井高徳 選手のヘディングの競り合い

ゴールキーパー西川選手のセービング前のプレジャンプ

※プレジャンプとは・・・シュートを受ける前に軽く上にジャンプする動作の事です。

自身GK専門ではないのですが、GK経験者の方は、次のように述べます。

プレジャンプによって、

「シュートに対するタイミング」

「ポジショニングがズレてしまうこと」は避けなければならない。

 

①安易なファウル

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②マークのずれ

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③プレジャンプ

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【課題3】最後のパワープレー頼み

ザッケローニ元監督も、

ワールドカップの場面で、それまで見せたことのない

「パワープレー」を行いました。

身体的に強くないという日本・・・。

しかし、結局は、手詰まりでDF吉田選手をFWの位置に上げて、

パワープレーをする“破目”になります。

(*このパワープレーが決勝点につながったのですが・・・)

このようなことになる前に、

ゲームを決めることができない現状は、

2年前とさほど大きく変わっていないように感じました。

 

西アジアのレフェリーが担当する試合で

日本側が納得できない事態が生じますと

一様に『中東の笛』と騒ぎ立てます。

このたびのレフェリーは、お隣の国、韓国の方でした。

では、今回は『極東の笛』でしょうか?

 

有効なパスが、縦方向になかなか入らない。

サイドチェンジのボールが緩やか過ぎる。

簡単なパスミスが多い。

それに加えて

海外組のコンディションが上がらない・・・。

 

 

僅差で勝利した日本ですが、

課題が浮き彫りになった試合であったように感じます。

サポーターを始め、多くの日本人が、目の前の勝敗に一喜一憂していますが・・・

目標は、ワールドカップに出ることですが、

その先のワールドカップ本大会で何ができるかではないでしょうか?

それを痛いほど思い知らされたのが、前回のブラジル大会だったはずです。

勝ち点3を得たことで満足するのではなく、

私たちも今一度冷静になり、

日本代表が、

もう少し地に足をつけた戦い方が

できることを期待したいと思います。