アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

大人が正しく考えなきゃ

「子どものため」

 

と言って・・・

 

いろいろ大人は、

 

あれこれと行います。

 

 

また一方で、

 

「まあ、子どもだからいいんじゃない」

 

と言って、放っておく人もいます。

 

 

 

しかし・・・

 

いつの場合もいつの時代も

 

人間は一人では生きてはいけません。

 

成長はできません。

 

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しかし・・・

 

大人、

 

しかも

 

社会の中枢にいる大人たちは、

 

「自身の“判断や決定、行い”を、どのように考えているのでしょうか?」

 

・・・と首を傾げる、頭が痛くなることが多々あります。

 

 

 

例えば、

 

新年度、小学校に入学した次女が、

 

このたび学校でもらってきた教科書。

 

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その袋の裏面・・・

 

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には、次のように書いてありました。

 

 

 保護者の皆様へ

 

 お子様の御入学おめでとうございます。

 この教科書は、義務教育の児童、生徒に対し、国が無償で配布しているものです。

 この教科書の無償給与制度は、

 憲法に掲げる義務教育無償の精神をより広く実現するものとして、

 次代をになう子供たちに対し、

 我が国の繁栄と福祉に貢献してほしいという国民全体の願いを込めて、

 その負担によって実施されております。

 一年生として初めて教科書を手にする機会に、

 この制度に込められた意義と願いをお子様にお伝えになり、

 教科書を大切に使うよう御指導いただければ幸いです。

 

 文部科学省

 

 

この“教科書給与用紙袋”については、

 

とても綿密な取り決めがあるようです・・・。

 

 1. 配付の趣旨

小学校(盲・聾・養護学校の小学部を含む)第1学年に入学する児童の

入学を祝うとともに、校長が当該児童に教科書を給与する際の便に資するため、

文部科学省において教科書給与用紙袋(以下、「紙袋」という)を作成し、配付する。

 2. 紙袋の種類

 配送する紙袋は、(前年度と同一の)赤系色で、次の2種類とする。

 (1) Ⅰ型(JIS角型2号)

 (2) Ⅱ型(巾20cm、ひだ6cm、丈36cmの角底袋)

 主としてⅠ型は検定済教科書を給与する場合に、

Ⅱ型は検定済教科書以外の教科書を給与する場合に使用するものとする。

 3. 紙袋の配送方法

 (1) 文部科学省は、各都道府県から報告された数量の紙袋を、

  直接各小学校へ配送する。(*3月中旬)

  紙袋を受領した各小学校は、配送業者が提示する受領書に記載された枚数と

  受領した枚数が一致しているかを確認の上、受領印(又はサイン)を押し、

  1部は配送業者へ渡し、1部は学校の控えとする。

 (2) 不足が生じた場合は、各学校において、受け持ちの取次供給所へ連絡し、

  不足分を配送してもらう。(入学式前日まで)

  各小学校は枚数を確認の上、取次供給所の提示する受領書に受領印(又はサイン)

  を押し、1部は取次供給所へ渡し、1部は学校の控えとする。

 

・・・・

 

とにかく、

 

この紙袋だけでも、この拘りようです。

 

 

つまり・・・

 

教科書配布そのものが、

 

文科省

 

国の

 

“肝いり”の施策のひとつなのです。

 

 

 

では、その拘りの教科書・・・

 

小学校で使用します「道徳教科書の教科書検定の結果」が、

3月25日付朝刊各紙で報じられました。

 

これまで道徳は、

「教科外の活動」と位置づけられていました。

 

話は少し逸れますが、道徳が小学校に導入されたのは1958年のことです。

理由として、子どもたちの道徳観念が薄れていることを憂慮したことに始まります。

一方、道徳が「戦後版教育勅語」になってはいけないという社会全体の警戒心も強く、

教科書を使う「教科」にはしないという条件で始まりました。

これが「教科外の活動」という位置づけになります。

それが、「特別の教科」という位置づけに格上げされ、

次年度より文部科学省検定教科書を使い、成績評価も実施されることになります。

 

 

さて、問題ですが、

 

その道徳の授業で用いる教科書の内容になります。

 

その教科書検定結果に驚かされました。

 

 

【その①】

小学校1年生

 

「にちようびのさんぽみち」

 

この教材で登場する「パン屋」が「和菓子屋」に

書き換えられたこと。朝日新聞の記事より

 

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【その②】

(*①とは別の教科書会社になります)

同じく小学校1年生

 

「大すき、わたしたちの町」

 

教材で登場する、アスレチックの遊具で遊ぶ公園を、

和楽器を売る店に差し替られたということ。

 

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①の疑問・・・

 

「なぜパン屋ではいけないのか?」

 

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朝日新聞の記事に

文科省の言い分が紹介されていました。

 

  パン屋がダメというわけではなく、

  教科書全体で

  指導要領にある

 『我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつ』

  という点が足りないため

 

・・・だそうです。

 

 

文科省の指摘”を受け、

 

教科書会社は「和菓子屋」に書き換え、

 

「アスレチック」も同様の指摘を受け、

 

それぞれ教科書会社が改めた後・・・

 

検定を通過しました。

 

 

ただ、少しややこしいことになるのですが、

 

誤解をしてはいけない点があります。

 

 

文科省が「和菓子屋」や「和楽器店」に書き換えさせたのではなく・・・

 

教科書会社の方で「和菓子屋」や「和楽器店」を選んだのです。

 

 

指示されたのではなく・・・

 

今風の言葉に置き換えますと、

 

忖度(そんたく)したということになります。

 

 

つまり・・・

 

文科省が細かな点を指摘し、その後の修正は教科書会社に委譲。

 

その結果、教科書会社は文科省の“顔色”を伺い

 ⇓

「和菓子屋」や「和楽器店」を持ち出し

 ⇓

教科書の内容を変更した

 

・・・という構造です。

 

 

さらに文科省の言い分の詳細は、以下の通りです。

 

文科省がパン屋を和菓子屋に修正するよう指示した訳ではなく、

 修正箇所はあくまでも出版社の判断に基づくものです。

 

▲パン屋が和菓子屋に修正された教材は、

 検定時に書籍全体として『我が国や郷土の文化と生活に親しみ,愛着をもつこと』

 という項目の、特に『我が国』の部分の記載が充足していませんでした。

 そのため、教科書全体を通してこの部分を記載するよう指摘したまでです。

 

 

しかし・・・

 

どのように言えども、文科省

 

“検定教科書に愛国心が不足している”

 

と指導し、

 

出版社が

 

「パン屋」を「和菓子屋」

 

 

「アスレチックの遊具で遊ぶ公園」を「和楽器店」

 

 

『変え』

 

それを

 

『承認した』

 

という現実には変わりありません。

 

 

薄っぺらい、形だけの“心”のような気がしてならないのですが・・・

 

百歩譲って、

 

その文科省が誘導した愛国心とは、

 

一体どのようなものでしょうか?

 

 

 

さらに、文部科学省は3月31日付の官報

 

「新学習指導要領」を告示しました。

 

 

中学の保健体育では、

 

武術の種目として、

 

新たに「銃剣道」を加えた武道9種目が記されました。

 

銃剣道??

 

・・・

 

この種目をご存知の方、

どれくらいいらっしゃいますでしょうか?

 

 ◦ 木銃を使用

 

 ◦ 相手を突く

 

 ◦ 国体競技

 

 

ということですが・・・

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競技人口は、3万人以上とされていますが、

 

その“約9割が自衛官ということです・・・。 

 

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この“時代錯誤感”のある「銃剣道」は、

 

今、必要なのでしょうか? 

 

 

今回、一部の元自衛官の与党議員たちの働きかけによって

 

このたび「銃剣道」の名前が指導要領に明記されたのは事実です。

 

 

自衛官以外の競技人口」は、計算上では3千人程度。

 

全国の中学で教えようにも

 

「人材がいない(指導する人がいない)」

 

のが実情です。

 

 

事実、文部科学省によると銃剣道を授業で実施している公立中学は

 

全国で1校しかないということです。

 

 

一方、スポーツ庁によりますと

 

 国体の競技種目で、

 伝統武道で、

 (一定の)競技人口もあり、

 自衛隊でも行われており、

 

 既に中学での実績がある

 

(*担当者談)ということです・・・。

 

しかし、この状況(☜ 全国1校だけ)を

 

中学で教育している『実績』がある

 

と主張するのは、

 

大きな無理 があるように感じます。

 

 

さらに、

 

銃剣道は基本的に左胸(心臓)・喉を突いて勝敗を競うのですが、

 

これを中学生に実施させるのは、危険極まりありません。

 

ちなみに、

 

「“中学校の部活動”の剣道でも突きは禁じられています」。

👇

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実際に、先述の唯一銃剣道を行っている公立中学校でも、

 

 相手を突かずに、型のみを教えている

 

そうです。

 

 

つまり、

 

中学校で銃剣道そのものを導入するなら・・・

 

本来の銃剣道とは、“似ても非なるもの”にならざるを得ない

 

ことが予想されます。

 

(それとも、突きをそのまま導入するのでしょうか?)

 

 

また、「日本の伝統文化・・・」というのも疑問があります。

 

小銃に着剣する銃剣は、17世紀にフランスのバイヨンヌ地方で作られ、

 

銃剣術は“欧州で発達した”歴史があります。

 

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つまりは欧州が由来なのです・・・。 

 

ただ・・・

 

 導入に積極的であった与党議員のブログでは

 

銃剣道は、自衛隊ではその入隊時、陸上自衛官や航空自衛官のほとんどが習い、

 部隊等に配置されてからもそのレベルアップに汗を流している武道です。 

(そして)

武道とは

「武士道の伝統に由来する日本で体系化された武技の修練による

 心技一如の運動文化・・・」

 

と述べています・・・が、

 

大きな矛盾があることは否めません。

 

 

教科書の記述も

 

武道の導入も

 

それで本当に、

 

“日本人の心や精神”を取り戻すことに

 

つながるといえるのでしょうか?

 

 

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少なからず、過去に武道を経験した立場として伝えたいことがあります。

 

 

武道をしているからといって

 

 日本の心を理解している

 

礼儀をわきまえている

 

などということは・・・ありません!

 

 

「子どもの躾(しつけ)には、武道が最適」 といった単純な理由

 

 

サッカー

 

 

武道

 

を量りにかけて・・・

 

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「同じスポーツなら

 

(得がありそうな)武道にしよう」

 

ということが多々あります。

 

 

そのような(安易な)選択が

 

本当に子どものためになるのでしょうか?

 

 

 

日本という国を知ること

 

 

愛国心

 

 

礼儀

 

 

そんな簡単に手に入るのでしょうか?

 

 

そして、

 

その

 

知ろうとする知識

 

手に入れようとしているもの

 

・・・

 

“本物”でしょうか?

 

 

 

サッカーでもよくあります・・・。

 

 

膝が伸び、足首を固め、

 

間違ったリフティングを繰り返し、

 

そのリフティングで回数を重ねても、

 

サッカー(試合)では、ほとんど活かされません。

 

 

また、

 

ダンスのようなリフティングも、

 

サッカーという競技の技術にはつながりません。

 

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なぜなら、

 

“それらのリフティング”自体が、

 

サッカーに直結していないからです。

 

 

 

では、

 

多くの子どもたちが、

 

このサッカーにつながらない、

 

“不思議なリフティング”

 

している(好む)のでしょうか?

 

 

それは、

 

残念ながら、

 

“イメージ”

 

 

“聞き伝え”

 

などをもとに

 

大人が子どもに、ズレた情報を流しているからです。

 

 

 

本当のことは何でしょうか?

 

 

しっかり正しく向き合うと、自ずと見えてきます。

 

 

このブログでもこれまで多々書いてきましたが、

 

子どもは大人によってつくられます!

 

 

したがって、

 

本質をついていないズレた考え方で子どもに接し、

 

歪な環境をつくってしまうと、

 

子どもは、どんどんズレた方向に進んでいきます。

 

 

大人は責任ある立場であるということを

 

しっかり認識して、

 

子どもに本当に良いものを与える必要があります。

 

 

繰り返します。

 

 

良かれと思って、

安易に子どもに与えているもの・・・

 

それは果たして正しいものでしょうか?

 

 

 

大人は責任があります。

 

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