アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表の渡部貴朗が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

プロフェッショナルって何だ?

申し訳ありません。

 

ブログがなかなか更新できていませんでした。

 

 

 

言い訳半分ですが・・・

 

 

なぜなら

 

このブログをお休みをしていました間、

 

皆さまご承知の

 

日本代表監督の電撃解任があったからです。

 

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考えさせられました。

 

 

この解任騒ぎ・・・

 

「決断が遅過ぎる」

 

 

「組織として不健全な面がある」

 

など、

 

協会に否定的、懐疑的な意見が飛び交う中、

 

一方で、

 

非情ともいえる土壇場での解任の決断に

 

「いよいよ"日本人(の意識)"が変わった」

 

と肯定的に捉える方もいらっしゃるようです。

 

 

 

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「ワールドカップなんて、日本には無関係の遠い国の人のもの」

 

という時代を経て・・・

 

1998年フランス大会で

 

日本は初めてワールドカップの舞台に登場。

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それからは・・・

 

2002年日韓大会

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2006年ドイツ大会 

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2010年南アフリカ大会

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2014年ブラジル大会

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・・・気がつけば、

 

日本はアジアからのワールドカップ常連国となり、

 

本大会でのグループリーグを突破し、

 

上位進出することがミッションとなりました。

 

 

「私情を捨てて、その目標を目指す」こと

 

この考えは、プロフェッショナルともいえるでしょう。

 

 

そこの部分から考えますと

 

W杯開幕から66日前の協会の決断は

 

何ら不思議ではありません。

 

 

 

日本にとって、初めてのワールドカップから20年。

 

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「決勝トーナメントなんて、無理でしょ」

 

とか

 

「ベスト8なんて、そこまで求めるのは、まだ早いよね・・・」

 

などの

 

"諦め感"が大半を占めてきた日本サッカー界にとって

 

『日本代表のワールドカップ8強入り』

 

は、多くの人が描く現実の目標になってきた・・・

 

といえるかもしれません。

 

 

 

ですから、

 

このたびの協会の判断は、

 

プロフェッショナルなのかもしれません。

 

 

 

ただ・・・

 

サッカー先進国は、

 

「10年後」という長期スパンで方針を立てて

 

国内のサッカーを育成していくともいわれています。

 

 

その流れで、A代表の姿も自ずと決まっていきます。

 

 

その強豪国がやっている『当たり前』から考え、

 

日本サッカーは、どうでしょうか?

 

 

 

"Japan way"

 

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ザッケローニ元監督は、日本人の良さを理解し、

 

日本人らしいサッカーを追求し続けて、チームを作ってきたように感じます。

 

 

しっかりとボールを保持しながら、

 

コンビネーションプレーでゴールに向かっていくというスタイルは、

 

日本人の好みに合致していたように感じます。

 

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ただ、

 

ボールは保持しても

 

ゴールは割れず・・・

 

 結果の出ないサッカーであったことは否めません。

(*大会直前、大会期間中のコンディションづくりが失敗の原因という指摘もありますが…)

 

 

その結果から評価反省で誕生したのが

 

ハリルホジッチ体制ではなかったのでしょうか。

 

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それをこの期に及んで解任・・・

 

「何が良くて」

 

「何を改善しなければいけなかったのか」

 

その点は、

 

全くうやむやになってしまいました。

 

 

 

日本は、未だサッカー発展途上国です。

 

 

「そういう考え方は、劣等感を肥大させるだけだ」

 

というご意見もあることでしょう。

 

 

 

しかし、そういうことではありません!

 

 

 

"謙虚な心"で歩んでいかなくてはなりません。

 

 

 

日本サッカーの行く末を心から想い、

 

我慢して進んでいく必要があります。

 

 

 

会長は、記者会見の席で

 

「緊急事態」

 

とおっしゃられました。

 

 

でも一方、

 

(アギーレさんの時期も含め)4年間をかけて進んできた道です。

 

 

それを捨てて、本当によかったのでしょうか?

 

 

また

 

「総合的に判断した」

 

ともおっしゃられました。

 

 

 

この難局は、会長ご自身の

 

『胆力』

 

の見せ所だったのではないでしょうか?

 

 

このたびの解任理由には、

 

(スポンサー、選手との壁etc.)いろいろな憶測を呼んでいます。

 

 

外国人指導者と日本人・・・

 

一筋縄ではいけない部分があることも

 

重々承知しています。

 

 

しかし・・・

 

何事も育てるということには

 

時間とエネルギーがかかります。

 

 

 

日本代表、日本サッカーを育てるその旗振り役には、

 

プロフェッショナルとしての高い力が求められます。

 

 

 

その力の一つに

 

『胆力』

 

が挙げられると思います。

 

 

そして、

 

『判断力』

 

です。

 

 

 

繰り返しますが、

 

緊急事態ということで、

 

内部昇格・・・

 

具体的には、協会の技術委員長を監督に抜擢しました。

 

 

ロシア大会後に総括と分析をし、

 

「日本サッカーが進んできた道に対しての評価」

 

そして

 

「これから日本サッカーが新たに進んでいく道」

 

つまり、

 

"結論"を出すのは誰でしょうか

 

 

それは、紛れもなく

 

技術委員長です。

 

 

技術委員長が代表監督になれば、

 

その評価・反省・・・

 

つまり結論は、

 

一体、誰が示してくれるのでしょうか❓❓

(ご自身を評価するのでしょうか?)

 

 

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プレーヤーとしても監督としても

 

世界を知っているハリルホジッチさんの教えを遮断し、

 

(かたち的には)選手側に歩み寄ってしまったこと。

 

 

 

そして、

 

現時点においての強化方針の結論を出すべき柱を外し、

 

その重要人物を代表監督に据えたこと。

 

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・・・・・・

 

このたびの一連の流れから

 

協会のプロフェッショナルさ

 

を感じとれなかったのは、私だけでしょうか。