アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表の渡部貴朗が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

改めて考えます・・・子どもに対して“大人の正しい関わり”とは?

年が明けて

 

早速嫌なニュースが飛び込んできました。

 

 

 

東京都の都立高校での

 

暴力事件です。

 

www.sankei.com

 

 

この事件、

 

公立高校の男性教員が

 

生徒に暴力を振るったということですが

 

・・・

 

勇気を持って

 

正確に伝えますと

 

私はこの件については

 

周囲が騒いでいることとは“別の部分”で

 

とても危惧する部分があります。

 

 

マスコミも一様に

 

暴力を振るった教師を

 

非難の対象に挙げています。

 

news.livedoor.com

 

 

 

 ・・・

 

 

 

もちろん教師の暴力はいけません。

 

 

最善(暴力以外)の方法を探る必要があります。

 

 

 

ただ、私たちの学生時代・・・

 

今から30年以上前は、

 

良からぬ行為や言動を生徒が行った場合、

 

先生から容赦なく鉄拳が飛んできました。

 

 

ですから、

 

私はネット上に挙がっていた動画を観ましたが

 

(自身の育ってきた頃を思い出すと)それほど違和感を覚えませんでした。

 

 

非常に冷たいかも知れませんが、

 

この生徒は、「まあ仕方ないかな」とも。

 

 

その視点から考えると

 

先生が一方的に悪者になろうとしている様子には、どこか違和感を覚えます。

 

 

 

時代は流れ、

 

子どもを取り巻く環境は大きく変化しました。

 

 

私は、過去が全ての面で必ずしも良いとは考えていません。

 

 

良くない点は、より良い方向に積極的に変えるべきだと考えています。

 

 

社会を造り変えていくのは、

 

その時代を生きる大人の大きな役割です。

 

 

 

ですが・・・

 

このたびのケースをもう一度再考する必要を感じ、

 

今回のブログのテーマにしました。

 

 

このたびの事件を正確に検証し、

 

自身の想いを綴りたいと思います。

 

 

 

このたびの事件、

 

学校の発表によると、校内で体罰があったのは1月15日(火)。

 

 

その様子が、スマートフォンで動画撮影され、

 

ソーシャル・ネットワーキング・サービスSNS)である

 

Twitterツイッター)で拡散したことが事が大きくなった背景。

 

 

動画では、教員とみられる男性が口論の後、

 

生徒の顔に手を出した様子が確認されます。

 

 

50代の男子教師が男子生徒のピアスを巡って口論。

 

廊下で教師が右手で生徒の顔面を殴打したとのこと。

 

 

詳細によると

 

対象となったこの教師に、

 

前の月に生活指導の場で発した言葉について

 

殴られた側の生徒が15日の午前11時過ぎ、

 

保健の授業で教室に入ってきた教師に向かって因縁をつけたことが

 

発端だったようです。

 

 

ピアスについて(日頃より)指導はしているものの、

 

今回は、どうやらピアスそのもののことではなかったようです。

 

 

殴られた生徒は、口の中を切り左ほほを打撲するケガを負う。

 

 

殴るのを目撃した他の教師が学校長に報告し、

 

殴った教師もそのまま校長室へ行ったとのこと。

 

 

職員課では、

 

「生徒が先生を侮る発言をして、激高したと聞いています」

 

と話し、この教師も

 

「カッとなってやってしまい、反省しています」

 

と話しているとのこと。

 

 

高校では、対応について警察に相談しているそうです。

 

・・・

 

何を言ったか言わないか

 

正確には分かりかねる部分はあるものの、

 

画像を観る限り、常に横柄な態度で

 

教師に向かって、かなりの暴言を吐いているのは間違いないところです。

 

 

そして、

 

その様子を他の生徒が、自前のスマートフォンで動画撮影。

 

・・・

 

それは授業中。

 

 

つまり、スマホをポケットに忍ばせ、授業を受けていたということ。

 

 

さらに、その動画を全世界に向けて発信したということ。

 

 

・・・・・・

 

 

このような状況を

 

私たち大人は、どう捉えればよいのでしょうか?

 

 

生徒の態度が非常に悪いのは、一目瞭然です。

 

 

一方、50代の教員の(教員歴や人生経験の長い)方ですから

 

もう少し何かできなかったのか悔やまれるところです。

 

 

たかが高1の子どもに煽られたわけですから・・・。

 

 

しかし一方、教師も人間。

 

 

(計画的に)煽って煽って煽りまくられたわけですから・・・。

 

 

さらにそれを他の生徒がスマホで録画・公開する行為は

 

極めて悪質。

 

 

まるで、(教師が)挑発に乗ることを目論んでいたかと

 

疑われても仕方のないような行動。

 

 

・・・・・・

 

 

理解に苦しみます。

 

 

 

物心つく幼少期から

 

他人に痛い思いをさせる事は、

 

手を出す出さないは別として、

 

それ(相手を傷つける行為そのもの)が暴力であり、

 

ひいてはそれが犯罪にもなり得るということを

 

誰かがしっかりと教え込まなければなりません。

 

 

それは学校の先生がすることでしょうか?

 

 

近所のおじさん、おばさんがすることでしょうか?

 

 

はたまた、

 

スポーツクラブの指導者がすることでしょうか?

 

 

・・・・・・

 

 

子どもたちの成長の過程で関わる全ての大人には責任があります。

 

 

 

しかし、

 

やはり、

 

一番は

 

“親(家族)”

 

ではないでしょうか?

 

 

子を持つ親が、

 

わが子に何を為してきたかです。

 

 

 

ただ、その親ですら・・・

 

パワハラ

 

モラハラ

 

体罰

 

・・・

 

半ば手錠をかけられた状態で

 

子育てを強いられているのが実情。

 

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それに“甘々”教育(?)が輪をかけ、

 

子どもには、家庭内で日頃から適切な負荷がかけられていません。

 

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親にも厳しくされたことのない人間が吐く言葉や

 

態度とは・・・

 

あの名作アニメでもありました。

 

youtu.be

 

機動戦士ガンダムパイロット、アムロ・レイ

 

 

地球を守る地球連邦軍の一員として、勇敢に戦ってきたのですが

 

その中、徐々に精神が疲弊し、

 

「戦うのがいやだ」

 

と、ごねるアムロに対し、

 

艦長のブライトは平手打ちにします。

 

 

頬を張られたアムロ

 

「殴ったね!」

 

と恨めしそうな目つきで返すのですが、

 

それでもブライトは毅然と

 

「殴って何故悪いか」

 

駄々をこねるアムロを叱責します。

 

 

戦わないと死ぬかもしれないという状況の中で、

 

やむなく回ってきたパイロットという重要な役割。

 

 

しかし、その重責を担えない(受け入れられない)アムロ

 

更に“口答え”をしてしまい、

 

それに業を煮やしたブライトはもう一発殴ります。

 

 

そこでアムロが言ったのが

 

「二度もぶった・・・!」

 

親父にもぶたれたことないのに!!」

 

という有名な言葉でした。

 

 

しかし、ブライトは決して折れません。

 

『それが甘ったれなんだ。

 

 殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!』

 

という厳しい言葉を放ちます。

 

 

ゆたかな時代に生まれ半ば甘やかされて育っている我々子ども(*当時)にとって、

 

強烈な叱咤ともとれるメッセージ性のあるセリフでした。

 

 

 

この作品(機動戦士ガンダム第9話)の公開から

 

今年で40年・・・。

 

 

大人(親)は子どもに何を施してきたのでしょうか??

 

 

言って良いこと悪いこととは?

 

 

もっと平たい表現では

 

かっこいいこととかっこわるいこととは?

 

 

きちんと伝えてきたでしょうか??

 

 

 

近年、

 

“何でもあり”

 

の世の中になってはいないでしょうか・・・。

 

 

 

 

学校の話に戻ります。

 

 

子どもには自由

 

大人には規制

 

・・・

 

 

現在の先生は、時にやりたい放題、言いたい放題の生徒に対して

 

“ほぼ丸腰状態”で生徒指導を強いられています。

 

 

実際の学校の先生はブライトさんのようにはできません。

 

あれ(☚アムロを平手打ちにした行為)は、

 

あくまでアニメの中での一場面でもあり

 

また、

 

(アニメ中の)戦時下における究極の局面でもあったのです。

 

 

ただアニメではありますが・・・

 

大人(親、先生)の皆さま

 

あのブライトさんの心境・・・・・・

 

解りませんか?

 

 

身勝手

 

 

わがまま放題

 

アムロに対して

 

『いい加減にしろ』

 

という気持ち・・・。

 

 

ところで、そのアムロの親は?

 

作品内で父親が出てきます。

 

 

ガンダムの設計者ですが、

 

私室の机の上にアムロの写真を置いていたり、

 

息子への愛情は持っていたようです。

 

 

ただ、

 

アムロ曰く

 

「(息子である自分を)一度も殴ったことがない」

 

と公言するように、

 

父としてオヤジとして

 

子どもに一度も本気で向き合ったことがない

 

ことが分かります。

 

 

これでアムロを愛していると本気で言えるでしょうか?

 

 

殴ること = 本気

 

この定義が成り立つのか?ということを

 

ここでは敢えて書きません。

 

 

このたびの

 

▶悪態をついて殴られた生徒

 

スマホで撮影しTwitterに投稿した生徒

 

この歳になるまで

 

両名とも

 

「親からの真剣な関りがなかったのではないか」

 

と推測されます。

 

 

つまり

 

『わが子を本気で想う心』

 

・・・

 

当事者の高校生たちは、

 

親から“真心”を見せてもらえずに

 

15、6年間、歳を重ねてきたのではないでしょうか。

 

 

ここまで事が公になってしまっては、

 

都の教育委員会も押さえる(隠す)ことができないでしょう。

 

 

結局、裁かれるのは先生の側。

 

 

教師という立場上、

 

感情をコントロールすることは

 

最も重要なポイントになります。

 

 

但し、

 

教師も感情ある人間。

 

 

あなたも私も感情のない人間などこの世にいません。

 

 

その人間に対して

 

触れてはいけないところはあるのです。

 

 

信頼関係を壊したり、

 

触れて欲しくない部分に土足で立ち入ることは

 

本来誰にもできないはずです。

 

 

もう大人の入口に差し掛かっている高校生であれば

 

その辺りを理解しなければ!

 

 

そして

 

高等学校という場所は、何をするところなのか?

 

それを受験する前に分かっておかなければいけません。

 

 

もし、それが分からないのであれば、

 

本人は高等学校に進学する必要はありませんし、

 

親も受験させることを思いとどまらせる必要があります。

 

 

☛高校生になるまで育てたのは誰でしょうか?

 

☛高等学校に進学させたのは誰でしょうか?

 

 

 

親は大切なことを知っています・・・

 

その親の関わりが、子どもの行動に必ず反映します。

 

そして、

 

子はその自身の行動により、人生も変えてしまいます。

 

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