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本日は、長女(小3)の今年度最初の参観日でした。
授業の内容等や、クラスの雰囲気は別として・・・
(親の立場から)気になったことについて述べたいと思います。
授業は国語で、子どもたちは6班に分かれて、4人ほど順に前に出て音読を発表するというものでした。
授業の時間は45分間。
わが子の班が登場する時間は僅かで、その中で“わが子自身が読む時間”は、さらに限られています。
つまり、親としては“待つ時間”が多いといえます。
しかし、それはいわば仕方のないことでもあります。(◎反対に、「一人で読むチャンス」を与えていただいていることに感謝です)
さて、その間、つまり親としての待ち時間ですが、親はどうするべきでしょうか?
「(小声で)保護者同士でおしゃべりする・・・」
「携帯電話を見る・・・」
・・・どちらも見かけました。
話は変わりますが、最近次のようなニュースがありました。
元メジャーリーガー、そして元ソフトバンクの投手で、現在FOXスポーツの解説を務めるクリストファー・ニコースキー氏が、自身のツイッターで試合中に携帯電話ばかりを見ているファンに疑問を投げかけました。
その内容の詳細ですが、ツイッターに、ヒットを放つ選手の白黒画像を添付。ただ、その画像は、選手の後方のスタンド最前列席に座る、若い女性ファンだけカラーで強調されていました。
「周囲のファンはプレーを凝視しているのにもかかわらず、その若い女性ファンだけは
手にした携帯電話を眺めている」というものでした。
つまり、周囲と携帯電話を見ている女性との「雰囲気の対比関係」を明示したものでした。
これに対しては、
●「女性ファンへの偏見」ではないか
●携帯電話を見るくらい、「冷めた試合内容だった」のではないか
●「金を払って」スタジアムに来ているのだから、自由でしょう
・・・このような意見も多数あったようです。
しかし、ニコースキー氏の本意は、違っていたようです。
ご本人によれば、そうした考えでも、また、ファンに集中力を促すものでもなく、“もっと広義的な理解”を人々に求めたかったようです。
↓↓↓
「あのツイートの意図はシンプル。自分を含め、我々は携帯電話ばかり見ているが、そうしていると、目の前の生活で、さまざまな機会を逸してしまうということ」。
『同感』です。
携帯電話を見ていたことで、つい見逃してしまう大切なもの・・・
きっと多いはずです。
(私たち大人は、手に入れる情報量が、昔に比べると圧倒的に勝っています。)
◆一説には、「江戸時代の人が一生かけて得る情報を、現代に生きる私たちは一日で得ている」といわれるほどであり、現代という時代で比較しても、「 今日を生きる現代人が手に入れる情報の量は、10年前の400倍になっている」といわれています。
今日の参観でも、わが子の発表ではない時に、“大切な何か”があったかも知れません。
例えば、わが子の「授業を受ける態度」や「人の発表を聞く態度」、「クラスの仲間の(態度)頑張り」、「先生のお話し」など・・・。
通話はもちろん、インターネット、ゲーム、写真や動画の撮影など、様々な機能を備えた便利なスマートフォン。
本来それを使うのは人間。(*人間がスマートフォンを操ります)
しかし、
使う「タイミング」、
使う「量や頻度」、
使う「場所」、
を気にしなければ、
“スマートフォンに振り回される人間にもなりかねない”
ということを肝に銘じておく必要があります。