誇り
近年、いろいろな不祥事のニュースを目にし、“がっかり”といいますか、“憤り”を覚えます。
特に、私たちに非常に立場が似ています教職員の不祥事には、本当に納得がいきません!
最近ですと、自動車関連会社の燃費不正問題が発覚しました。
ブログは広く公開されていますので、関係の企業さまでお読みになられていらっしゃる方が不快な思いをされるかも知れませんので、内容には充分注意しながらも、あえて書きたいと思います。
今回問題になったことは、車の燃費を5%から10%、よく見せていたことが判明したということです。
具体的には、1リットル当たりの走行距離が、発表した数字から実際は、大よそ2から3キロ下がるようです。
自動車の燃費や排ガスの数値は、東京都調布市にある交通安全環境研究所で、車のタイプごとに試験を行い、その結果を基に国が認定しているそうです。
ただ、タイヤと路面の摩擦で生じる走行抵抗のデータは各メーカーが提出しているそうです。
メーカーは、タイヤと路面の摩擦で生じる走行抵抗のデータについて、測定した値が大きかった場合、“ほかのタイプの車のデータを流用”したうえで“小さな値に変更する”などしていたことが、このたび分かったようです。
“走行抵抗を小さくすると、燃費を有利な低い値に変えることができる”ということで、メーカーは、去年までの2年間、こうしたデータに基づく申請を繰り返し行っていたということです。
このメーカーの性能実験部長(*当時)が「私が指示した」と話しているということですが、事実かどうかはまだ正確には分からないとしています。
今回の問題は、メーカーがただ誤った数字(燃費が良い設定)で車を販売したことだけでなく、新車の購入時に燃費に応じての自動車重量税(*国税)や自動車取得税(*地方税)が軽減されるエコカー減税などの取り扱いも焦点となっているようです。
つまり、「不正により税金を減額された分、追徴するべきか」ということと、それを「誰が負担するのか」ということ・・・税金の問題にもつながっているため、実際に車に乗るユーザーだけの問題ではなくなっているのは事実です。
教師の不祥事については、正直なところ書きたくありません・・・。
皆さまのご承知の通りです。
今年度始まったばかりですが、4月現在、公のニュースにのぼった教員関連の不祥事のニュースは40数件に上ります。
その上位が、猥褻、窃盗、飲酒運転事故、暴行の順となります・・・。
完璧な人間など存在しません。
誰でも誤りはあります。
しかし、人を教える立場の者、しかも「まだこれから」という年齢層を対象者に持つ指導者が、本当にこれでいいのでしょうか?
信じていた先生が逮捕される姿を、生徒はどのような気持ちで受け止めるのでしょうか?
子どもたちの心を考えますと、いたたまれない気持ちになります。
このたびのブログタイトルは、『誇り』でした。
その説明に回り道をしてしまいましたが・・・
クラブとそこに在籍する子どもたちとは、信頼関係でつながっています。
子どもには、自分のクラブに誇りを持ってもらいたいです。
しかし、そのクラブが「名前を出すだけでも恥ずかしいクラブ」であれば、誇りなどもてるはずがありません!
自動車も、先生も同じです。
自分が乗っている「車のエンブレムが恥ずかしい、見たくない」では、ユーザーがかわいそうです。
「担任の名前を出すだけでも恥ずかしい、思い出したくもない」では、生徒がかわいそうです。
殊更、教師の不正による、多感な時期の子どもたちにとっての影響は、計り知れません。
本当にかわいそうです。
「誇りを持て」と要求するだけで、人間は誇りなど持てません。
子どもを育てるクラブ、クラブの指導者、そして“大人”はどうあるべきか・・・真剣に考えなくてはいけません。