ドーピング
ドーピング・・・
スポーツ競技で運動能力を向上させるために薬物を使用することが、一般的に知られていることかと思います。
代表的なものに、筋肉増強剤、興奮剤など・・・。
しかし、ドーピングとは、薬ばかりではなかったのです!
一昨日、「国際自転車競技連合は、競技用の自転車にモーターを隠していた選手に対して、6年間の出場停止処分を科した」というニュースが飛び込んできました。
この選手には、6年間の出場停止と2万スイスフラン(約230万円)の罰金を言い渡され、昨年10月からの全記録が無効になったほか、賞金とメダルの返還も命じられたそうです。
このたび処分を受けた選手は、弱冠19歳。
高額な罰金を払うことになったばかりでなく、競技者人生の中で、年齢としても最も大切な時期を棒に振る(競技ができない、経験が積ませてもらえない)ことになったことが、アスリートにとっては辛いことです。
そして何より、ドーピングをすることでアスリート自身の社会的信用を失うだけではなく、『“スポーツ全体の価値”を損なうことにもなります』。
スポーツが、人を魅了するものとは何でしょうか?
それは、試合でアスリートが正々堂々と競い合っている姿、そして(試合までの)見えない陰の努力です。
つまり、ドーピング(*あるアスリートの過ち)は、スポーツの魅力を損ない、スポーツへの期待と信頼を裏切ることになりかねない行為なのです。
(公財)日本アンチ・ドーピング機構のホームページに、心に残るメッセージがありましたのでご紹介します。
『私たちが守りたい大切なスポーツの価値の基盤』
~努力するからこそ得られる本当の勝利~
スポーツを通して、何か得られたものはありますか?
答えは人それぞれ違うと思います。
スポーツを通して、ルールを守ることの大切さ、チームワークの大切さなど多くのことを学び、また一生思い出となるようなすばらしい経験を持ち、スポーツの価値を感じたことはないでしょうか。
◎自分を信じて最善の努力をし、懸命に勝利を目指そうとすること…Excellence
◎仲間を信じること…Friendship
◎対戦相手や仲間を尊敬すること…Respect
これらは、国や国籍、時間の経過を超えて尊重されている、スポーツの価値の基盤。
みなさんが決められたルールに従い、全力でスポーツに打ち込んできたからこそ、得られたものです。
仮に、スポーツを通して得られたスポーツの価値が壊されることになったら、どのように感じますか?
結果や勝利だけにこだわり、例えばルール違反をする人がいたら、どのように思うのでしょう?
アンチ・ドーピング活動を学ぶことを通じて、みなさんがスポーツに対してどのように向き合い、スポーツを通してどのような存在となるべきか、目指すべきかについても、考えてみましょう。
なぜスポーツをするのか?
スポーツから得られるものは何なのか?
スポーツの素晴らしい部分は何なのか?
これらを問い続けていきますと、分かってくる(見えてくる)ものがあります。
スポーツは、ただ勝てば良いわけ(結果が全て)ではなく、勝利を目指す過程(プロセス)にこそ、大きな意味があるのではないでしょうか。
最後に、ある超一流サッカープレーヤーの名言を書きます。
この言葉の持ち主は・・・
Google検索バーで[イタリアサッカー至宝]と入力すると出てきます
ロベルト・バッジョ氏(元イタリア代表)です。
「僕の知っているドーピングはただ1つ、努力だ」