アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表の渡部貴朗が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

日本人のゴミ拾い・・・海外だけ?

リオデジャネイロオリンピックも、いよいよ終盤に差し掛かってきました。

残念ながら敗れてしまいましたリオ五輪男子サッカーですが、

皆さまご承知の通り、日本の初戦は激しい打ち合いの末、

残念ながらナイジェリアに、4-5で敗れてしまいました。

 

マナウスアマゾニア・アリーナで行われたこの一戦ですが、

試合後にみせた、“日本サポーターの行い”が現地で話題になったようです。

そのことを、アマゾナス州メディア(電子版 D24am)などが伝えています。

それによれば、試合後のスタジアムで、ポリ袋を片手に“ゴミ拾い”をする

『日本人サポーター』たちの姿があったといいます。

しかも1人ではなく、その数20人ほども。

そのうちの1人の日本人男性の談話も伝えられています。

 

日本人は早くからゴミを正しい場所に捨てることを教わると語り、

「これは私たちの習慣です。

   ブラジル人は何でも床に捨ててしまう。

   “日本人”はポイ捨てせずに、

 ちゃんとした場所に捨てます」

などと述べたそうです・・・。

 

qoly.jp

 

 

しかし・・・

先日の豊田スタジアムで開催されましたJ1リーグ試合終了後ですが、

スタンドは“相変わらず”のひどい状況・・・。

 

ペットボトルから菓子の容器・・・

f:id:alegruntokai:20160817110600j:plain

マッチデープログラムに弁当の容器・・・

f:id:alegruntokai:20160817111034j:plain

●これらは、“ほんの一部”です。

 

スタンド出入り口には、必ずゴミ収集所があり・・・

しかも、入退場ゲートには、ご丁寧に大きなゴミ袋を持った

会場スタッフのお兄さんやお姉さんが「お見送り」してくださいます。

 

ゴミを捨てる場所など、いたる所にあるわけです。

 

しかし・・・

その『ちょっとしたことができない』、

これが日本人の現実です。

(*スタジアムに来場される方は不特定多数ですので、一概に日本人と限定することもできませんが・・・)

 

このゴミのことだけでなく、

これまでブログで触れました、どのケースにおきましても、

「全ての人を指しているわけではありません」。

正しく考えて、実行できる方もいらっしゃいます。

 

ただ一方、このたびもそうですが、

自身が目にしていることは、『一つの現実』であることは間違いありません。

 

「日本人が多く来場するJリーグのスタジアム内」で

そして

「サッカーを愛する(お金を払ってでも観に来たい)人が集う場所」で

見せつけられるこの現実・・・

悔しくもあり、情けなくもなります。

 

どうすれば、この現実を変えられるでしょうか?

サッカーの育成の中でも今問われていることの一つに、

『日本人らしいサッカー』

というキーワードがあります。

そして、まずは(個人、チームに限らず)サッカーを強くしたいのであれば、

そのサッカーを正しく理解し、大切に想わなければいけません。

 

 日本人らしさとは?

 

 サッカーを愛する心とは?

 

ちなみに、現在調子を崩しています名古屋グランパスは、

この日の試合も敗れてしまいました。

名古屋のチームづくり、戦術、選手起用などについて、

私見をこのブログで述べることは、控えさせていただきます。

(あくまで私個人は、観る側ですので・・・)

 

ですので、観る側の姿勢を述べたいと思います。

負けた腹いせ(?)にゴミを捨てるのでしょうか?

それとも勝敗に関係なく、日頃の態度(マナー)の問題でしょうか?

 

2005年から2008年まで、そして2011年、2012年と

この豊田スタジアムにて、FIFAクラブワールドカップが開催されました。

サッカー先進国のあるイタリアの審判団の方は、

「イタリアでも、これほどのスタジアムはあまりない」

と“感嘆の言葉”を述べられたそうです。

 

f:id:alegruntokai:20160817120619j:plain

 

そのスタジアムを、これから先も大切に使っていくことは、

サッカー文化を育てることと同じではないかと思います。