日本人のゴミ拾い・・・海外だけ?
リオデジャネイロオリンピックも、いよいよ終盤に差し掛かってきました。
残念ながら敗れてしまいましたリオ五輪男子サッカーですが、
皆さまご承知の通り、日本の初戦は激しい打ち合いの末、
残念ながらナイジェリアに、4-5で敗れてしまいました。
マナウスのアマゾニア・アリーナで行われたこの一戦ですが、
試合後にみせた、“日本サポーターの行い”が現地で話題になったようです。
そのことを、アマゾナス州メディア(電子版 D24am)などが伝えています。
それによれば、試合後のスタジアムで、ポリ袋を片手に“ゴミ拾い”をする
『日本人サポーター』たちの姿があったといいます。
しかも1人ではなく、その数20人ほども。
そのうちの1人の日本人男性の談話も伝えられています。
日本人は早くからゴミを正しい場所に捨てることを教わると語り、
「これは私たちの習慣です。
ブラジル人は何でも床に捨ててしまう。
“日本人”はポイ捨てせずに、
ちゃんとした場所に捨てます」
などと述べたそうです・・・。
しかし・・・
先日の豊田スタジアムで開催されましたJ1リーグ試合終了後ですが、
スタンドは“相変わらず”のひどい状況・・・。
ペットボトルから菓子の容器・・・
マッチデープログラムに弁当の容器・・・
●これらは、“ほんの一部”です。
スタンド出入り口には、必ずゴミ収集所があり・・・
しかも、入退場ゲートには、ご丁寧に大きなゴミ袋を持った
会場スタッフのお兄さんやお姉さんが「お見送り」してくださいます。
ゴミを捨てる場所など、いたる所にあるわけです。
しかし・・・
その『ちょっとしたことができない』、
これが日本人の現実です。
(*スタジアムに来場される方は不特定多数ですので、一概に日本人と限定することもできませんが・・・)
このゴミのことだけでなく、
これまでブログで触れました、どのケースにおきましても、
「全ての人を指しているわけではありません」。
正しく考えて、実行できる方もいらっしゃいます。
ただ一方、このたびもそうですが、
自身が目にしていることは、『一つの現実』であることは間違いありません。
「日本人が多く来場するJリーグのスタジアム内」で
そして
「サッカーを愛する(お金を払ってでも観に来たい)人が集う場所」で
見せつけられるこの現実・・・
悔しくもあり、情けなくもなります。
どうすれば、この現実を変えられるでしょうか?
サッカーの育成の中でも今問われていることの一つに、
『日本人らしいサッカー』
というキーワードがあります。
そして、まずは(個人、チームに限らず)サッカーを強くしたいのであれば、
そのサッカーを正しく理解し、大切に想わなければいけません。
日本人らしさとは?
サッカーを愛する心とは?
ちなみに、現在調子を崩しています名古屋グランパスは、
この日の試合も敗れてしまいました。
名古屋のチームづくり、戦術、選手起用などについて、
私見をこのブログで述べることは、控えさせていただきます。
(あくまで私個人は、観る側ですので・・・)
ですので、観る側の姿勢を述べたいと思います。
負けた腹いせ(?)にゴミを捨てるのでしょうか?
それとも勝敗に関係なく、日頃の態度(マナー)の問題でしょうか?
2005年から2008年まで、そして2011年、2012年と
この豊田スタジアムにて、FIFAクラブワールドカップが開催されました。
サッカー先進国のあるイタリアの審判団の方は、
「イタリアでも、これほどのスタジアムはあまりない」
と“感嘆の言葉”を述べられたそうです。
そのスタジアムを、これから先も大切に使っていくことは、
サッカー文化を育てることと同じではないかと思います。