イチロー選手の記録
皆さまご存知の、メジャーリーガーのイチロー選手といえば、
今季、日米通算4257安打やメジャー通算3000安打の偉業を達成。
これまで、上記の選手安打数の世界最多記録やメジャー通算3000本安打、
さらにはメジャー通算500盗塁と、
次々に“偉業を成し遂げてきた選手”として、記憶されていることと思います。
そして、現在の年齢は42歳(*10月で43歳)。
まさに、「生けるレジェンド」といえます。
そのイチロー選手が、今季中の達成に期待がかかる記録があるそうです。
それは・・・
①三振をしない記録
②失策(エラー)をしない記録
③内野安打の記録
・・・イチロー選手のプレースタイルから考えますと、
これらの中にありそうな感じがしますが、
実は、どれも違います。
正解は、意外ですが、
『本塁打(*ホームラン)』の記録になります。
イチロー選手は、これまで日本で9年間プレーし、
メジャーでは16年目を迎えました。
1991年にオリックスに入団してから、今年で25年目。
そのうち、
ホームランを打てなかったのは、ルーキーイヤーの1992年だけだそうです。
つまり、1993年から昨季までの23年連続で、
毎年続けてホームランを放ってきました。
現在までの日本人選手による「連続本塁打トップ10」は、以下の通りです。
【連続本塁打記録・トップ10】
3位 23年 張本 勲 氏 …通算504本塁打
3位 23年 イチロー 選手 …通算231本塁打(*日米通算)
張本氏と門田氏を抜き、歴代単独の3位に浮上することになります。
なぜ、サッカーを中心としたブログに、
種目の異なります野球のことを載せたかには、わけがあります。
この連続ホームランの数の記録を達成するには、
①選手生活を長く続けないといけない
②ホームランを打つことができないといけない
という2つは欠かせないからです。
では、このことについて考えてみましょう。
一般的にサッカー選手よりも選手寿命が長いと言われている野球選手ですが、
それでもイチロー選手の選手寿命は、(プロ野球選手になって)今年で25年。
その『自己管理力』の強さは、際立っています。
自分が今何を為すかを常に“判断”し、そして自身を“コントロール” し、
それを徹底的に実践しているところです。
その証拠に、「40歳を過ぎても第一線でプレー」ができています。
次に、ボールを飛ばす『技術』です。
ホームランの記録達成者は、往々にして大柄で、
いわゆる長距離砲として名を馳せた、パワーヒッターが名を連ねます。
その中、イチロー選手はそのタイプとは明確に異なります。
この10傑にも入っています、立浪氏や高木氏と同じような、
「バットコントロールに長けたプレーヤー」です。
つまり、
“細いバット”に
確実に“小さいボール”を『当てる技術』を
有したプレーヤーであるということです。
身体の力(●筋力…筋肉の大きさや太さ)に頼るだけでなく、
正確に当てることと、
さらには身体の使い方も合わさり、ボールを飛ばしています。
上手に身体を動かすことは、身体への負担も軽減し、ケガも少なくなります。
そして何より、身体の使い方が、直接ボールを飛ばすことにもつながります。
長く現役で続けるプレーヤーになってほしい。
そして、
上手いプレーヤーになってほしい。
これは、私を含めた「指導者全員の願い」ではないでしょうか。
子どもたちには、目の前でなくても、よいお手本が傍にあります。
それは、異なる競技かも知れません。
また、スポーツではないかも知れません。
まずプロになりたいのであれば、
そして、
一流になりたいのであれば、
優れた先輩たちに目を向けて、
意識し、
実際の競技に向き合う必要があります。