アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表の渡部貴朗が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

イチロー選手の記録

皆さまご存知の、メジャーリーガーのイチロー選手といえば、

今季、日米通算4257安打やメジャー通算3000安打の偉業を達成。

 

これまで、上記の選手安打数の世界最多記録やメジャー通算3000本安打

さらにはメジャー通算500盗塁と、

次々に“偉業を成し遂げてきた選手”として、記憶されていることと思います。

 

f:id:alegruntokai:20160829123607j:plain

 

そして、現在の年齢は42歳(*10月で43歳)。

まさに、「生けるレジェンド」といえます。

そのイチロー選手が、今季中の達成に期待がかかる記録があるそうです。

 

それは・・・

 ①三振をしない記録

 ②失策(エラー)をしない記録

 ③内野安打の記録

 

・・・イチロー選手のプレースタイルから考えますと、

これらの中にありそうな感じがしますが、

実は、どれも違います。

 

 

正解は、意外ですが、

本塁打(*ホームラン)』の記録になります。

 

イチロー選手は、これまで日本で9年間プレーし、

メジャーでは16年目を迎えました。

1991年にオリックスに入団してから、今年で25年目。

そのうち、

ホームランを打てなかったのは、ルーキーイヤーの1992年だけだそうです。

つまり、1993年から昨季までの23年連続で、

毎年続けてホームランを放ってきました。

 

f:id:alegruntokai:20160829123654j:plain

 

現在までの日本人選手による「連続本塁打トップ10」は、以下の通りです。

 

【連続本塁打記録・トップ10】

  1位 26年 谷繁元信 氏  …通算229本塁打

  2位 25年 野村克也 氏  …通算657本塁打

  3位 23年 張本 勲 氏    …通算504本塁打

  3位 23年 門田博光 氏    …通算567本塁打

  3位 23年 イチロー 選手 …通算231本塁打(*日米通算)

  6位 22年 王 貞治 氏  …通算868本塁打

  6位 22年 大島康徳 氏  …通算382本塁打  

  6位 22年 立浪和義 氏  …通算171本塁打

  6位 22年 山崎武司 氏  …通算403本塁打

10位 21年 高木守道 氏  …通算236本塁打

10位 21年 清原和博 氏  …通算525本塁打

10位 21年 衣笠祥雄 氏 …通算503本塁打

 

イチロー選手は、今季いまだ本塁打0です。

本塁打が出た瞬間、通算24年連続の本塁打となり、

張本氏と門田氏を抜き、歴代単独の3位に浮上することになります。

 

なぜ、サッカーを中心としたブログに、

種目の異なります野球のことを載せたかには、わけがあります。

 

この連続ホームランの数の記録を達成するには、

 ①選手生活を長く続けないといけない

 ②ホームランを打つことができないといけない

という2つは欠かせないからです。

 

では、このことについて考えてみましょう。

一般的にサッカー選手よりも選手寿命が長いと言われている野球選手ですが、

それでもイチロー選手の選手寿命は、(プロ野球選手になって)今年で25年

その『自己管理力』の強さは、際立っています。

自分が今何を為すかを常に“判断”し、そして自身を“コントロール” し、

それを徹底的に実践しているところです。

その証拠に、「40歳を過ぎても第一線でプレー」ができています。

 

次に、ボールを飛ばす『技術』です。

ホームランの記録達成者は、往々にして大柄で、

いわゆる長距離砲として名を馳せた、パワーヒッターが名を連ねます。

その中、イチロー選手はそのタイプとは明確に異なります。

この10傑にも入っています、立浪氏や高木氏と同じような、

「バットコントロールに長けたプレーヤー」です。

 

f:id:alegruntokai:20160829123407j:plain

 

つまり、

“細いバット”に

確実に“小さいボール”を『当てる技術』

有したプレーヤーであるということです。

身体の力(●筋力…筋肉の大きさや太さ)に頼るだけでなく、

正確に当てることと、

さらには身体の使い方も合わさり、ボールを飛ばしています。

上手に身体を動かすことは、身体への負担も軽減し、ケガも少なくなります。

そして何より、身体の使い方が、直接ボールを飛ばすことにもつながります。

 

長く現役で続けるプレーヤーになってほしい。

そして、

上手いプレーヤーになってほしい。

これは、私を含めた「指導者全員の願い」ではないでしょうか。

子どもたちには、目の前でなくても、よいお手本が傍にあります。

それは、異なる競技かも知れません。

また、スポーツではないかも知れません。

 

まずプロになりたいのであれば、

そして、

一流になりたいのであれば、

優れた先輩たちに目を向けて、

意識し、

実際の競技に向き合う必要があります。