誤審だけ論じていて良いのでしょうか?
先日のW杯アジア最終予選「日本代表vs.UAE」ですが、
2日経っても消えないのは、
「誤審だ」
「(またしても)中東の笛にやられた」
というニュース記事や、世間の声です。
試合を観ていますと・・・
選手も
監督も
納得がいかない様子が、多々感じられました。
そして、このシーンが(日本の)ゴールではないかと・・・
中継の中でも、何度もリプレーがなされていました。
審判が、カタール国籍の審判員でしたので、
騒ぎが一層、大きくなっているように感じました。
ところで、簡単にですが、当日のデータをまとめました。
試合の中継を観ても、
データを確認しても、
日本は、当日はかなり優勢に試合を進めていたことが解ります。
浅野拓磨 選手のシュートが、UAEのGKエイサ 選手に弾かれたものの、
ボールがゴールラインを完全に超えていたシーンが、
もし、ゴールの判定になっていたとしたら・・・
それでも同点です・・・。
シュート数は25本と相手を大きく上回っているにも関わらず、
1点しか奪えていないのが事実です。
もちろん、バー当て、GKのファインセーブなど、惜しいシュートもありましたが、
気になりますのが、シュートがDFに、簡単にブロックされること。
そして、GKの間合いやタイミングを外してのシュートが少なかったことです。
その要因を探ってみますと
①中盤でボールを速く動かして、相手の守備を幅で揺さぶれなかった
②中央突破に拘り過ぎて、相手の守備範囲内での単調な攻めになっていた
③サイド攻撃の際のクロスボールが、(ワンテンポ遅く)単調なボールになっていた
つまり、
◎引いてブロックを固める相手に対しての効果的な攻撃ができていなかったこと
で、
さらに、数少ないカウンターのような形になった時に、
『ゴールへ迫る推進力、迫力が足りなかったこと』です。
ボールを支配し、
シュートもたくさん打つ。
数字の上だけは、優勢を保つ。
しかし、それがスコアに反映されない。
この課題をどのようにして克服していくかが、
これまでも、続いている日本の大きな課題ではないでしょうか。
本当に勝てなかったのは、
レフェリーのせいでしょうか?
「単調ではなく、テンポあるボールの動かし」
「相手(リズムや間合い)を崩す、工夫ある攻撃」
「ビッグチャンスの際に試合を決める決定力」
このアジア最終予選はもちろん、ワールドカップ本大会での
力を有した相手と戦い勝利するためには、
これらの課題を改善しなくてはいけないと感じました。
最後に・・・
17.2%という数字、
これは、関東地区のこの試合の視聴率の数字です。
そして、
31.1%
4年前の、同じ関東地区のアジア最終予選、初戦の視聴率の数字です。
※2016年9月1日(木)… 日本×UAE [テレビ朝日 放送開始時間19:31]
2012年6月3日(日)… 日本×オマーン [テレビ朝日 放送開始時間19:27]
観ていなかった人が多かったようです・・・。
(関西地区では、同時間帯に放送されたバラエティ番組の方が上回ったようです)
サッカー人気が下降気味なことが心配なことよりも・・・
この試合を多くの人が
「日本は良い試合をしたにも関わらず、レフェリーによって負けた」
と“大きな思い違い”をして、
日本サッカーの成長を妨げてしまわないかということが、一番心配です。
問題はどこにあるのでしょうか・・・
私はやはり、育成面の部分に大きな原因があるような気がします。
またこの部分は、後日書きたいと思います。