アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表の渡部貴朗が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

子どもの未来を託せる場所

昨日は、恒例の週末の練習会でした。

(アレグランの週末の練習会は、様々な趣向を凝らして実施しています。

 よろしければ、その内容もぜひご確認ください。)

  コチラです 👇

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保護者自由参加型ですので、

毎回親子で真面目にサッカーを楽しんでいます。

 

ただ、驚くことに、

年齢、経験値が異なる方々が、

それぞれ上達してきていることです。

 

時々耳にします、

「成人してからは上達は難しい」

という言葉は、

やはり真実ではありません。

 

“やる気”になれば、何歳であっても上手くなれます。

それは逆に、

「言っても解らない」

といわれる、幼児であっても同様です。

言っても仕方ない・・・

という考えは、

『低年齢の子どもに、正しく向き合っていない人から発せられる言葉』

です。

 

 

さて、このたび気になったことは、

この練習会のグラウンドの隣で行われていた

ある団体の、子ども向けバスケットボールスクールの体験会でした。

 

指導者が大人数で押しかけて

保護者席を設けて

保護者と子ども、両方を囲いこみます。

 

宣伝ですから仕方がないのですが、

明らかに“違和感”があります。

 

話は少し逸れますが、

大手スーパーの店先など、人が集まりそうなところに、

ご年配の方が集まり、健康食品や自然食品を謳った何かの購買会のようなものを

行っているのを、一度は見ことはありませんか。

単発の購買会のようなものから、

実際テナントに店舗を設けるところもありますが、

その店舗も気づけば、無くなっている場合が多いです。

外から少し見える範囲では、

教室のようなところに50人ほどのご年配の方が集まり、

若いスタッフらしき男性がホワイトボードの前で、

愛想よく一生懸命に何か言ってます。

そして、会が終わりますと、どの方も楽しそうな顔で出てきます。

まるで、“何かに憑りつかれた”かのようです。

 

これら全てとは言い切れませんが、

現実に催眠商法というものがあるのも事実です。

言葉巧みに説明して、ギリギリ法に触れないような商売をしています。

最初は無料、体験などで意欲を掻き立てます。

最終的には、一般的な商品に比べて高額な器具や食品を買わせます。

購買者は、騙されていると言えばそうなるのですが、

業者側は、確実な証拠や言動は残しません。

そのため、取り締まりできないのが現状のようです。

 

中には、“そこ”に行く事を生き甲斐にしてるお年寄りもいるようです。

業者の講義(?)内容が、完全に頭に憑りつき、

高額な健康食品を購入して、

「その薬を飲んでるから、私は元気で過ごせる」

という思考に陥っているケースもあります。

近年、業者側もさらに巧みになり、

講習に来たり購入したらスタンプを押し、

いくつかたまった時点で「パンや卵と交換ができる仕組み」

を導入しているところもあるようです。

 

その“うまみ”に浸かってしまうと、

周囲が

「騙されてるよ」

といったことを話しても、全く聞く耳をかしません。

そこ(講習)へ行き、

「同じような人と健康の話するのが楽しみだ」

という思考に、完全に侵されてしまっているのです。

 

業者側に言わせれば、

『高齢者に健康と幸せを提供している』

と反論するでしょう。

さらに

「あの人たちを見てください。楽しそうでしょう?」

と。

 

この構図は、子どもたちのスポーツ活動にも蔓延してきています。

“楽しい体験会”

そこでの

“親子への囲み込み”

知らない間に入会申込書にサイン。

 

他と比べる時間は・・・

そこにはありません。

(業者側は、正にそれを狙っています)

一旦、考えさせれば、親子も逃げる可能性が高いからです。

 

ちなみに、私たちアレグランは、

興味を持たれて初めてお越しなられた方に

クラブの理念や特徴、強みもお伝えしますが、

「充分に考えてください」

とお話しします。

そして、とにかく

お子さま、保護者さまには、

『正直に』対応します。

 

大多数の指導者での体験会でエサを撒き、

入会してみると、実際の現場の指導者は一人・・・

ありえません。

 

「普段の様子を見せて」

「感じていただく」のが、

本当の意味での“体験”ではないでしょうか?

 

しかし、業者側からは、

「何が間違っているの?」

という声が返ってきそうです。

 

また一方、ある見方をすれば、ご年配の方を集めて行っている店が、

全て催眠商法とは、言えなくはありません・・・。

例えば、

「商品の良さを説明し売ろうとするのは、“普通のこと”でしょう」

という意見もあるでしょう。

化粧品をあえて

「お肌、とても綺麗ですよ!」

と言って売る美容部員の方・・・

洋服をあえて

「とてもお似合いです!」

と言って売る衣料品店の方・・・

これらも、ある意味、催眠商法に近いものかも知れません・・・。

 

売り手は、売らないと儲かりません。

ですから業者は、売り込んできます。

目的や手段を択ばないこともあるでしょう。

 

買う側が、『正しい判断』をしなくてはいけません!!

 

しかし・・・

本当は、売り手側が、そうであってはいけないのです。

 

お勧めするもの(作り手側の商品)が、

真に役に立たないと意味がありません。

 

私たちアレグランが、世に送り出すもの・・・

それは教育です。

 

教育とは、

子どもにただ与えれば良いというものではなく

また

子どもたちの都合のよいものばかりでもありません。

 

耳の痛いことや、ハッとさせられることも時にはあるでしょう。

なぜなら、教育とは

教える側にとっても、

教わる側にとっても、

生半可なものではないからです。

 

時には悔し涙、

そして

その悔し涙の先に、何倍もの感動(嬉し涙)が出るものです。

 

人にはそれぞれの理論、理屈、生き方があります。

「面倒くさい」

「大きなお世話」

「そんなことより○○」

・・・。

 

しかし、人を育てるのに

 面倒くさがっていたり

 汚れるのを嫌ったり

 楽を求めたり

して、(人育てを)為せるとは、到底思えません。

 

本来、子どもたちを預かるクラブは、大きな責任があるはずです。

 学生時代サッカーの経験があるから・・・

 サッカーが好きだから・・・

 子どもが好きだから・・・

ただそれだけで、満足な指導ができるとは思えません。

 

わが子の未来を託せる所・・・

その選択を誤ってはいけません。

 

“たかが子どものサッカー”と、決して考えてはいけません!