半年後の熊本から感じたこと
昨日(10月14日)は、熊本地震発生から、ちょうど6か月を迎えた日でした。
観測史上初めて震度7を2度記録した地震による直接死は50人に上り、
「震災関連死」と認定された55人、
6月の大雨による「二次災害死」の5人を合わせ、犠牲者は110人に達しました。
被害を受けた家屋は、計18万472棟。
現在はどのように変わったのでしょうか・・・。
昨日のニュースでは、
道路など生活基盤の復旧も進んでいるそうです。
また、地震直後、県内855か所に設けられた避難所は、
最大18万3882人が身を寄せていましたが、
10月13日時点では、避難所は益城町や西原村など7市町村の9か所となり、
避難者も205人に減っているそうです。
県内には既に4052戸の仮設住宅が建ち、
11月中には市町村が必要とする4303戸の建設が完了する見通しだそうです。
一方、熊本県内で被害を受けた住宅は17万棟を超え、
被害の大きかった益城町では、
倒壊した住宅の多くが今もそのままの状態となっています。
半壊以上と認定された建物を、
自治体が解体・撤去する「公費解体」の進ちょく状況について、
熊本県は、先月末の時点で『14.6%』と発表しました。
解体した住宅を含めたすべての災害廃棄物は、
2年後の平成30年の春までに処理する計画を立て、
可能であれば前倒しで進めていく考えを示していますが、
被災した人からは
「将来の計画を立てられない」
として迅速化を求める声があがっています。
また、大規模な土砂崩れが起きた南阿蘇村などでは、
道路や水道が依然復旧していない地域があり、
半年たった今も生活の再建が課題となっています。
犠牲者を悼む黙禱や法要が営まれました。
益城町惣領では、早朝、享年84歳でお亡くなりなった60年来の友人宅を、
(同世代の)83歳の男性が訪れ、そっと手を合わせる姿がありました。
亡くなられた友人の自宅は、解体が始まったところです。
「ようやく解体が進み始めた。でも、まだまだこれからなんだろうね」
と話されました。
『益城ルネサンス熊本フットボールクラブ』という女子サッカークラブがあります。
そのクラブ選手がブログに綴った言葉が、心に沁みました。
~
ここにきてみました。
どこでしょう?
そりゃ、皆さん絶対にわかる。
そう。ここ。
私達のホームグラウンド。
地震からここでサッカーはできていないけれど、自分達の原点。
GKから見える、この風景。
好きだな。
ここから上を見上げると、大好きな大空。
地震から色々なグラウンドをお借りして、乗り越えてきた半年。
色々なハプニングが重なったけれど、乗り越えてきました。
そして、自分達も勝って元気になる。
逆境こそチャンス。
ただそれだけでがんばってきました。
今は正直、言葉がでません。
だけど、時間は待ってくれない。
とりあえず言えることは、
来週からの皇后杯九州予選大会で優勝する。
ということです。
苦しいときですが、チーム一丸となりがんばります。
皆さんの応援がパワーになります。
応援よろしくお願いします。
ただ言いたいことは益城のグラウンドで、またサッカーをしたいということでした(笑)
~
私たち(自クラブ)は、今日も楽しくサッカーができました。
しかし、その楽しいはずのサッカーで、思うようにならなかった時、
「やめようかな」
「他に変わろうかな」
という、“安易な考え”の子どもたち・・・。
我慢は?
工夫は?
・・・
そして
『感謝』の気持ちは?
「当たり前にできていること」
これが実は、当たり前ではありません。
子どもたちは、貴重なご縁や多くの人のサポートがあって、
初めて好きなことができていることに気づかなくてはいけません。
ただ、好きで始めたことでも、必ずいつか思い通りにいかないことに出くわします。
そこで、たとえ多少の困難や不都合なことが生じても、
簡単に不平不満を漏らし、逃げないで欲しい。
反対に、
好きなことができていることに感謝して、
前向きに進み、
乗り越えていく子になって欲しいと強く願います。