アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表の渡部貴朗が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

“そこ”にボールがあることの大切さ

ボールを使ったサッカーのトレーニングといえば・・・

 

サッカーを経験したことがない方でも、

ふと真っ先に思いつくのが

『ボールリフティング』

ではないでしょうか。

 

このリフティングというものに関しては、

これまで当ブログ内でも何回か触れてきました。

 

そのリフティングから、考えてみたいことがあります。

 

リフティングの最中に、

 

「インステップでボールを止めて」

 

と指示された時、

 

あなただったらどうしますか?

 

◇自身がボールを触ってご説明いたします。

 

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“インステップ” で 止める・・・

 

例えば、(ボールは止まっているので)これでOKとしますか??

 

本当に、

「これで大丈夫」(という観念)であれば・・・

 

“ボールコントロール” としては

 

「とても危険」

 

です。

 

 

なぜなら、

 

上の画像では、

 

“インステップ” ではなく、

 

“脛(すね)と足の指辺り”で、

 

『ボールを挟んでいるだけ』

 

だからです。

 

『本来のボールコントロールなら・・・

 

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このように、正しいインステップの部位で、

 

ボールを安定させる必要があるはずです。

 

しかし、この姿勢を続けるのは、

 

正直なところ大変です。

 

 

今回のブログで、一体何を伝えたいのか?

 

それは、

 

『ボールをコントロールする』

 

ということには、

 

「こだわりがないといけない」

 

ということです。

 

 

例えば、リフティングについても、

 

「ただボールを落とさなければ良い」

 

というものでは決してありません。

 

そのリフティングの(ボール)タッチが、

 

実際の試合での、

 

トラップやドリブルに繋がらないといけません。

 

適当にボールを触る習慣は、 

 

実戦での“大切な時”に、

 

「イタい」おもいをする結果を招くことになります。

 

 

話は、少し方向が変わりますが、

 

先日、“フットサル”を特集したあるサッカー番組を観ました。

 

フットサルは、ピッチサイズがサッカーに比べて狭い分、

 

さらに正確な、ボールコントロール技術が要求されるといわれます。

 

取り上げられていたのは、小学生年代の全国大会です。

 

少ない放送時間の中、

子どもたちのプレーが映し出されていました。

 

この大会を視察された出演者の方の見解では、

 

「(最近の子どもたちは)技術は上手くなった」

 

でした・・・。

 

しかし、個人的には、気になるシーンが何度もありました。

 

その中、2つだけシーンを取り上げてみます。

〈●実際のシーンを取り上げますが、各チームの皆さまは、大舞台で懸命にプレーされていました。

   記事は、プレーヤー、及びチームの批判では、決してありませんので何卒ご了承ください〉

 

〚シーン❶〛

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白のプレーヤーは、

足の裏でボールをコントロールしています。

 

青のディフェンスを足の裏でのプレーで、かわそうとしています。

 

問題は、このシーンの後です。

 

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ドラッグバック(プルプッシュV)で、

打開を図ろうとしますが・・・

 

ボールが大きく体から離れてしまいます。

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当然、

相手(ディフェンダー)は、このスキを逃すわけがありません。

 

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ボールは奪われてしまいました。

 

この一連の画像を観て、

 ①青のナイスデイフェンス

と捉えるのか

 ②白のボールコントロールの課題

と捉えるのか

 

で、大きな違いが出ます。

 

〚シーン❷〛

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オレンジのプレーヤーがボールを持っています。

そのオレンジの攻撃方向は、写真向かって左側です。

 

その方向には、

相手プレーヤーの緑がいますので、

ドリブルの方向を変えて、相手をかわそうとしています。

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オレンジのプレーヤーは、

左足のインフロント部分でボールをひっかけ、

右側に抜けようとします。

 

(おそらく・・・

 左足→右足のダブルタッチを試みたのかと想像されます)

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しかし、

ボールは大きく右側に離れ、

待ち構える、別の緑の相手プレーヤーに奪われそうになっています。

 

今回取り上げました2つのシーンを観るだけでも、

分かることがあります・・・。

 

それは、

相手をかわした後のボールが、

 

『“そこ”にない』

 

ことです。

 

この2つのプレーとも、

例えばコーンを相手として実行した場合、

何も問題なく、かわすことができたでしょう。

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また、

相手のレベル(*年齢やディフェンス技術など)に差があれば、

ボールは奪われることはなかったでしょう。

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しかし、

自身と差がないレベル、また上の相手であれば・・・

 

ボールは、このように失ってしまいます。

 

では、

普段からどのようなことを意識して、トレーニングするべきでしょうか?

 

それは、自身の技術を(*例えばドリブルの場合ですと)

 

「抜けた」

「抜けなかった」

 

だけで、

単純に計ることなく、

 

「ボールが本当にコントロールされているか」

 

つまり、

 

『“そこ” にボールがあるか?』

 

を自身に問いかけながら、

ボール(トレーニング)に向き合うべきです。

 

基礎固めが、大切な小学生の時期。

 

大会での勝ち負けを競うこともいいですが・・・

もっともっと気にすべきポイントがあります。

 

それは、

ボールをコントロールすることに、

正しく取り組むことです。

 

建築の場合も、

確固たる土台(基礎)の上にこそ、

家は建ちます。

 

これからの輝かしい将来に向けて、

大切なことは、基礎基本です。

 

それをきちんと理解できる大人が増えない限り、

明るい未来は見えてきません。

 

「上手い」

とは何か?

 

「将来性がある活動」

とは何か?

 

これらが真っ当にならなければ・・・

 

子どもたちは、

勘違いしたものに憑りつかれ、

その先の将来を失うことにもなりかねません。