心で感じることの大切さ
新年度に入り、
1年生の子どもたちが
真新しいランドセルを背負って、
元気に登校している様子が、
とても微笑ましいですね。
わが子が保育園を卒園した日が
つい昨日のような気がします。
・・・時の流れの早さを痛感します。
さて、
画像のわが子が手にしています
このブーケ(花束)・・・。
先月の最終週の金曜日、
卒園式の際に保育園正門前で
お友だちのお母さんからいただきました
ありがたいお花です。
お友だちのお母さんとは・・・
同じサッカー仲間で
保育園と幼稚園は違えど、同級生。
私の娘のために、わざわざ保育園に足を運んでいただきました。
そのお花は、持ち帰った後、直ぐに、
家にあった小瓶(牛乳瓶の空き瓶)に水を入れて、
生けていました。
ただ・・・
その後です。
当然のことながら水を替えない限り、
植物は、みるみる弱っていきます。
なのにも関わらず
わが子は・・・
そのまま放置したため、
花は少し元気を失っていました。
本人は気がついていないようでしたが、
それから毎日、私は黙って瓶の水を替え続けました。
(いただいた本人は)いつ気がつくのか
ありがたいお花のことを・・・。
待ち続けました。
お花をいただいてから10日後頃のことでしょうか。
ようやく
「お花の水を替えなきゃ」
と言って、瓶を蛇口に持っていきました。
そこで初めて話しました。
「“本当は”花はもうとっくに枯れているよ」
と。
娘は、少し驚いた顔をしていましたが・・・
このチャンスにじっくり話しました。
「花は“生きている”」
ということ、
「自分は喉が乾かないのか」
ということなど・・・。
「気をつける・・・」
と涙目になるものも・・・
その後も水をあげる(替える)ことを
・・・また忘れていました。
(これが子どもということでしょうか・・・)
ただ、私の水替えは毎日続きました。
いただいてから2週間後・・・
さすがに傷んできました。
(3つの花が茎から倒れてしまいました)
この時点で、
私の方から声をかけました。
「水替えはどうなったの?」
と。
さすがに2回目の声がけは、
心に沁みたようで・・・
それからは、毎日替えていました。
しかし・・・
いくらこまめに水を替えていても
その時はやってきます。
3週間もの間、
毎日、私たちに微笑みかけてくれた瓶の花たちは・・・
その生を終えました。
とても心が痛みますが、
これも宿命です。
花たちを、
植え込みの土を掘り、
埋めました。
家に戻り、
花がなくなった瓶を眺めながら・・・
大粒の涙をこぼしていました。
「どうして?」
と私が尋ねると・・・
「お花がなくなって寂しい・・・」
ということでした。
花は、確かに瓶の中からなくなりましたが、
娘の心には間違いなく残りました。
それは、
花
というよりも
友だちのお母さんが届けてくれた
心
です。
『それ(心)をきちんと受け止め、
心に留めておくこと』
これが
“感謝”する
ということです。
わが子たちは、親の影響でサッカーを既に始めて早、数年。
公園などで、見知らぬ方から温かい声をかけていただくことがあります。
『将来は、“なでしこ”だね!』
ありがたいことですが・・・。
将来どんな職業に就くのか、
それは全く分かりません。
親として
また
指導者として
想うことは・・・
「サッカーを職業とする」
「サッカーを職業としない」
に限らず、
『心豊かな人間』
であってほしいということです。
サッカー関連をテーマにしたブログに、
なぜそのようなことを載せるのか・・・。
それは、
『サッカーをするのは“人間”だから』
です。
反対に、
「心豊かな人間であるからこそ、
人を感動させるようなプレーもできるはずである」
と、私はそう信じています。
もし本当に、
子どもたちが日本を代表するようなプレーヤーに成長した時に、
周囲からいただく心の声(応援)に対して、
きちんと“感謝”できる人間でなくてはなりません。
スポーツ選手は、
ファン、サポーターによって支えられているのですから。
男子の場合、
大きくなった時の夢は
「スポーツ選手」
が、長年1位を独占しています。
その夢を見ている子どもたちに、
伝えたいことがあります。
自分が夢を叶えることばかりではなく、
「自分自身が人の心を動かす
そんな人間(プレーヤー)になっていてほしい」
・・・
私は、いつもそう考えながら
未来の代表選手たちに向き合っています。