アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表の渡部貴朗が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

麻痺してはいけない

今年もヒロシマの日がきました。

 

 

 

8月6日・・・

 

皆さまはどのように過ごされたでしょうか?

 

 

 

自身は、

 

午前は、地区の女子プレーヤーの普及活動。 

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夕方には、

 

子どもを連れて、七夕まつりに。

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夜は、

 

県シニアリーグを観戦。

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とても平和な一日でした。

 

 

 

しかし、今から72年前の今日(1945年8月6日)。

 

午前8時15分、

 

広島市に、人類史上初めて人間に向けて原子爆弾が投下されました。

 

 

当時の広島市の人口は約34万人。

 

爆心地から1.2kmの範囲では、当日中に50%の方々の命が失われました。

 

 

誰がやったとかいうこと以前に、

 

当時の惨状、人々の苦しみを思うと

 

毎年胸が痛くなります。

 

 

 

それに比べ、現代の子どもたち。

 

 

残念でなりません。

 

 

 

例えば、一週間前の交流会。

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時々しか会えない

地区協会スクールの子どもたちの口から出る言葉といえば・・・

 

「暑い」

 

「疲れた」

 

「喉が乾いた」

 

 

続いて出てくる言葉は

 

「だって・・・」

 

 

・・・・・・・

 

 

解ります。

 

 

夏だから。

 

気温が高いから。

 

走ると汗をいっぱいかくから・・・。

 

 

しかし、

 

これはサッカーであれば「当たり前」のこと。

 

 

普段どれほどぬるま湯に浸かっているのか・・・

 

容易に想像できてしまいます。

 

 

自宅で充分空調の効いた部屋にいて、

 

熱中症になってはと)水分を好きなように摂り、

 

いざ、気温や湿度の高い屋外に出て活動すると・・・

 

当然のことながら身体は堪えます。

 

 

さらに、

 

“栄養補給(食への意識)”はどうであるか?

 

“運動面”はどうであるか?(*身体に適度な負荷をかけているか否か)

 

 

体つきを見れば・・・

 

明らかです。

 

 

実は自クラブも含め全ての子どもたちに

 

同様のことが当てはまるのですが・・・

 

 

この日常で

 

熱中症になった」

 

「成長痛が出てきた」

 

となれば・・・

 

半ば致し方ないことです。

 

 

 

72年前は、

 

どれだけ暑かった(熱かった)のか

 

どれだけ苦しかったのか

 

どれだけ辛かったのか

 

・・・

 

“喉もと過ぎれば熱さを忘れる”

 

という言葉がありますが、

 

現代っ子たちの意識や日常(生活)、

 

余りにも崩れていませんか?

 

 

 

残念ながらそれを導いているのは

 

・・・・

 

大人です。

 

 

 

「欲を制することができない」大人に囲まれ、

 

それと並行して

 

不平不満ばかりを口にし

 

実行ができない(自分の力で進めない)子ども

 

が明らかに増えてきました。

 

 

 

しかしそれほどに、

 

人間というものは弱いものでしょうか?

 

 

一体どこまで“環境”が整わないとできないものでしょうか?

 

 

心理的な)限界はそれほど低いところにあるのでしょうか?

 

 

 

大人が

「環境」、「環境」と口にすればするほど、

 

子どもは

さらに『良い環境にしてよ』

 

と怠惰になっている気がするのですが・・・。

 

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一方、その環境を整えてもらった子どもたち。

 

 

その子どもたちは、

 

『感謝の気持ち』

 

は、心から自然に湧き出ているでしょうか?

 

 

 

「環境を整えてもらって“当たり前”」

 

逆に

 

「環境が悪いからできない」

 

になってはいないでしょうか?

 

 

 

我慢

 

 

感謝

 

・・・

 

これは

 

『一体のもの』である

 

 

と、私は感じています。

 

 

 

七夕まつりには

 

多くの短冊の飾られます。

 

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今年もいろいろな願い

 

が笹に飾ってありましたが、

 

 

その中で

 

「平和」

 

という文字を見かけました。

 

 

周囲の願い事は個人の願い(*学業、恋愛、仕事など)が中心。

 

そういった中、

 

一瞬「おや?」と感じましたが・・・

 

 

そう、

 

昨日は、正に平和をかみしめる日でもありました。

 

 

横では祭り太鼓の音に合わせて、たくさんの人々が楽しく踊っていました。

 

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日頃の悲しさ、辛さ、それを忘れて踊るのも良いことでしょう。

 

 

しかし・・・

 

忘れてはいけないのは、

 

今日も元気に自身の好きなこと(サッカー)ができたこと。

 

 

その感謝は、いつも持ち続けておかなければなりません。

 

 

平和であるから

 

豊かであるから

 

だから存分に今日も楽しめたのです。

 

 

他の方が書かれた

 

「平和でありますように」

 

の短冊は、

 

自身が書いた後に目にしました。

 

 

一方、自分はといいますと・・・

 

「アレグランがまっすぐに進めますように」

 

でした。

 

 

結局、自分は自分のことしか考えなかったのかと

 

恥ずかしくなりましたが・・・

 

冷静に考えると、そうではありません。

 

 

アレグランは、

 

 ▲試合に勝つため

 

 ▲人数を集めるため

 

 ▲クラブが経済的に豊かになるため

 

 ▲クラブの名前が世に轟くことが

 

「活動の目的ではない」

 

と言い切れます。

 

 

 

では何のため?

 

 

それは、

 

集う人たちが活動を通して

 

その人間性が豊かで逞しくなり、

 

その培われた人間力で、

 

次の時代を切り開いていけるように、

 

今、指導や援助をすることです。

 

 

勿論、

 

正しく、一生懸命サッカーに向き合った結果、

 

真の技術を身につけたサッカープレーヤーも育ちます。

 

その子たちが、

 

将来“日本サッカーを前進させてくれる”ものと期待しています。

 

 

 

我慢の大切さ

 

感謝の大切さ

 

それが理解できずして、大成を望むことはできません。

 

 

 

指導者が

 

「今を生きる(練習・活動している)ことの意味」

 

そして

 

「小さいながらも生きている力を使い、各々が具体的に何を為すべきか」

 

それを我慢強く伝え、理解させることこそが

 

“金の卵”たちをあずかるクラブの使命だと思います。

 

 

 

平和を考える日に

 

これからもクラブを“真っ直ぐに”進めていくことを誓いました。

 

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