アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表の渡部貴朗が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

直に試合を観て感じるもの

先日、わが子と一緒に少し足を伸ばし、県外に試合を観に行きました。

 

 

目的は、お世話になっていますあるチームを応援するためです。

 

 

このチームは、大学サッカーチームですので、

 

わが子にとっては、

 

(対象)年齢は大きく離れています。

 

 

 

10年後・・・

 

長女は二十歳。

 

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正に、大学生の年齢に達しています。

 

 

この先もサッカーを続けていくとすれば・・・

 

女子大生プレーヤーになっているのでしょうか。

 

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全く想像がつきません。

 

 

ただ、

 

日に日に子どもは成長しています。

 

 

 

それはわが子だけでなく、

 

クラブに集う子どもたちも一緒です。

 

 

 

子どもは、ある日突然大人になるわけではありません。

 

 

 

ですから、

 

一方で大人になる準備・・・

 

 

具体的には

 

「どのようなイメージを持って大人に近づくか」

 

が、

 

絶対に必要になります。

 

 

 

しかし、

 

先のことは、誰も分かりません。

 

 

実際に

 

「どんな大人になるのか」

 

「どんな仕事に就くのか」

 

・・・

 

あまりにも幼いわが子を目の前にしますと

 

イメージができません。

 

 

 

年齢の低い本人自身も

 

将来の姿をイメージすることはできないことでしょう。

 

 

 

でも・・・

 

先のことは今はまだよく分からなくとも

 

『理想的な将来の姿を目の当たりにする』

 

ことで、きっと何かを感じるかと思います。

 

 

目で観て・・・

 

心で感じる・・・

 

 

これがきっかけになるのです。

 

 

そのきっかけの源は、

 

やはりグラウンドにあります。

 

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サッカーを“直に”観ること。

 

 

特に

 

理想となるプレーヤーやそのチームを観ることは

 

大きな“気づき”

 

となります。

 

 

近年インターネットが普及発展したことで、

 

様々なデバイスを介して、容易に且つ手軽に、

 

国内外の試合を問わず、画面を通して

 

サッカー観戦ができるようになりました。

 

 

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ただ・・・

 

試合の現場で

 

自身の目と心で

 

サッカーを観ること

 

・・・

 

これに優るものはありません。

 

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そしてそこで目にするものは・・・

 

実は、正しいことばかりでもありません。

 

 

例えば、

 

プロ、エキスパートの試合では、

 

下品な観戦者(サポーター?)の態度や言動。

 

勝負に徹するために、

 

乱暴、粗野なプレーヤーの振る舞い。

 

 

 

育成年代の試合では、

 

わが子可愛さのため(?)の

 

応援席からの保護者の行き過ぎた言葉。

 

同年代の子どもが施設(例えば、壁やフェンス、ネット)に向かって

 

ボールを蹴るなどマナーの悪さ。

 

 

試合会場にあるもの全てが、

 

子どもにとって有意義なものとは限りません。

 

 

しかし、

 

反面教師という言葉もありますように

 

先に挙げました目を覆いたくなる光景も含め、

 

どんなものも“自身の糧”になります。

 

 

 

良くないものであれば、

 

「自分は、そうならないように気をつける」

 

ための戒めになります。

 

 

 

しかし、

 

残念な事ばかりがあるわけではありません。

 

 

グラウンドには、

 

スコア(勝敗)を超えた

 

素晴らしい真実があります。

 

 

勝利を目指し、

 

ひたむきに全力で

 

プレーするプレーヤーの姿は、

 

観る者の心を揺さぶります。

 

 

 ●全力でプレーする(= 一生懸命取り組む)

 

 ●強者に立ち向かう(= 困難な状況にも、怯まず立ち向かう)

 

 ●仲間と助け合う(= 個々の長所短所をチームで補完する)

 

 

・・・

 

これらは、サッカーという枠を超え、

 

学校生活

 

また

 

将来の仕事の場面

 

に必ず活かされます。

 

 

 

人生を生き抜く上において重要なポイントが、

 

実はグラウンドにはあります。

 

 

 

どんな試合でも勝利を目指すことが大切。

 

 

たとえ、チーム事情でベストメンバーが組めなくとも・・・。

 

 

 

この日、

 

私たちが注目したチームは、

 

そもそもの部員が少ない中、

 

競技歴を有するプレーヤーと逆に大学からサッカーを始めたプレーヤーが

 

入り混じるチーム。

 

 

一方、試合の相手は、強豪校。

 

 

いろいろな顔を持つ10人(*負傷者もありキックオフの時点で10人)が

 

生粋の女子サッカープレーヤーのセレクトメンバー11人と

 

グラウンドで対峙する一戦・・・。

 

 

当然、ボールポゼッション(*ボールの支配率)は、

 

11人のチームが圧倒するのですが・・・

 

ただ、それで単純に勝負が決まったわけではありません。

 

 

10人のチームは、

 

自陣に再三押し込まれるかたちになりますが、

 

相手のフィニッシュ、その一歩手前の際どい場面をチーム一丸となり、

 

体を張ってゴールを守り、簡単には得点を許しませんでした。

 

 

逆に、ボールを奪取した後は、

 

するどいカウンターで相手ゴールに迫りました。

 

 

試合終了のホイッスルが鳴った時、勝利を得ることはできませんでしたが、

 

特にそのチーム力と個々のハードワーク・・・

 

とても見応えがありました。

 

 

 

サッカーの試合とは、

 

「人間が自己を表現する」もの。

 

 

その人間が、

 

困難にもめげず

 

目標に向かって

 

前向きに進むする姿

 

それが素晴らしく、観る者の心を打つのです。

 

 

 

これからも子どもたちには、

 

グラウンドの生のプレーを一試合でも多く観て、

 

大切な何かを感じて欲しいと思います。

 

 

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