アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表の渡部貴朗が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

勘違い・・・していませんか?

私たちの家族(“チームアレグラン”と呼んでいます)は、

一般的な世間の皆さまからは、少し変わった家族です。(-_-;)

 

まず、毎日のようにボールを触ることが日課となっています。

 

そのせいもあり、3年生の上の娘は毎回300回の基本リフティングは

こなせるようになりました。

 

公園などでの自主練中・・・

 

通りがかりの方からは、

「見て見て、あの子・・・“サッカーが”上手いよ」

と言われます。

しかし、サッカーが上手いわけではありません。

“リフティングの回数”が、

(サッカーの未経験者の方に比べると)ただ少し多いだけです。

 

また一方で、

(現在のところ)“利き足のインステップ”しか用いないため、

サッカーを少し知っていらっしゃる方からは、

「あれしかできないの?」

「反対の足は使えないの?」

と言われることもあります。

 

また、先日上手くできないため、子どもが泣きました。

そうすると、

「泣かしてまでやらせるのはどうか・・・」

と思っている方もいらっしゃるようです・・・。

 

・・・とても複雑な気持ちになります。

 

「私たちの『想い』とは違う」といいますか、

周りの方々の

スポーツやサッカーに対する考え方の違い

に頭を痛めます。

 

リフティングは、まずは利き足から。

そして同じ高さ同じ場所に整える。

その理由は、明確です。

『技術の幹をつくる』ことが目的です。

 

『“ただ落とさないで続けている”わけではない』のですが・・・

それを半ばジャグリングと一緒に思われているところに

哀しさと虚しさを覚えます。

 

そして、

“(親が)無理やりやらせている”という、思い違いをされていることです

確かに、子どもは意味がそれほど解っているわけではないのは事実です。

しかし一方で、全く解っていないわけでもありません。

「なぜ、リフティングをするか」ということは、

一定の理解はしています。

 

私たち親が伝えたいのは、

サッカーにおける“基本技術習得”のためのリフティングというよりも・・・

 

実は、

『物事を為すための基本的な姿勢』

を覚えさせたいのです。

 

長女は、なかなか宿題もやろうとしません。

でも先生に(宿題をやっていないことで)注意をされるのは、とても嫌なようです。

叱られることがうれしい人などいません。

当たり前です。

しかし、「そうなるのが嫌なのは分かっていてもできない」のですね。

それは、人間はそもそも弱い生き物だからです。

 

次女も同じです。

いろいろな食べ物を「食べられる」、「食べられない」と勝手に決めています。

野菜類は、本当に苦手としています。

尋ねると「苦手な感じがする」と言います。

『感じ・・・』とは、正に自分自身が決めている部分です。

つまり、これも人間の弱さといえます。

 

サッカーに

そしてリフティングに

真剣に向き合うと自分の弱さに直面します。

「無理」

「できない」

「楽しくないような気がする」

・・・。

 

これらをこの先、

『無理じゃない』

『できる』

『楽しくする』

といった前向きな姿変えていきたいと考えています

 

そのためのサッカーであり、

リフティングであれば、

大きな意味があります。

 

大きくなったら・・・

男の子だったら、サムライブルー

女の子だったら、なでしこジャパン

もいいと思います。

 

しかし、

それだけでは、サッカーをやっている意味は、

半分だと私は思っています。

 

子どもの頃にサッカーをすることで

人間として、

大切なことを学んでいく・・・。

 

その過程には、涙あり、悔しさあり。

決して楽しいことばかりではありません。

 

しかし、目的がはっきりしていて、

その先に幸せな人生がつながっていくのであれば・・・

 

親も子も、がんばれます。

 

繰り返しますが、

 

ただ単に・・・

 

「リフティングができる=サッカーが上手い」ではありません。

 

「泣いているから、“かわいそう”、“サッカーが嫌いになる”」にはなりません。

 

大切なことは、

『なぜサッカーをやっているか』

という真実です。

 

それに真に向き合えば向き合うほど

当然、(子どもとの)摩擦も生まれます。

 

しかし、

想いを持って

真心で

 

そして

子どもをリスペクトする気持ちを忘れずに

接すれば、

時間はかかっても、子どもにきっと伝わります。

 

これが

教育の基本姿勢

ではないかと、私は信じています。

 

『真剣な関わり』の中で、

大人と子どもの絆は育まれ、

子どもは成長していきます。