アレグラン渡部のサッカーの素

愛知県東海市のスポーツクラブ "アレグラン東海” の代表の渡部貴朗が、自身のサッカー観を中心に、スポーツ、教育など気になることを素直に書いていきます!

教師とは

今回は、学校の先生に触れたいと思います。

 

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ドラマの中の架空の人物ですが・・・

 坂本 金八 先生3年B組金八先生

 滝沢 賢治 先生スクール☆ウォーズ

 徳川 龍之介 先生教師びんびん物語

これらの先生は、学園ドラマで出てきました

“伝説の教師”の方々です。

(古いですが・・・私たちの年代は、かろうじて徳川先生ぐらいが限界ですね)

 

現代(?)では、GTO、ごくせん、ROOKIESといったところでしょうか・・・。

最近、(特に家庭を持ってからは)ほとんどドラマを観なくなりましたので

現代のトレンドが、今一つ分かっていません・・・。

その私でも、後に挙げました3つのドラマの教師は、なんとなく分かります。

 

ドラマの主人公、またストーリーの好き嫌いは除き、

ドラマに出てきます教師像について少し書きたいと思います。

 

この先生方に共通するところは、一体なんでしょうか?

 

『3つのP』だと思います。

◎生徒が第一の考え…⇒ “PLAYERS FIRST”

◎生徒たちへの情熱…⇒ “PASSION”

◎伝わるまでやり続ける…⇒ “PATIENCE”

 

一方で、ドラマの中には、これらの主人公の先生の行く手を阻む、

抵抗勢力が存在します。

それが・・・悲しいことに、同僚の教師だったりします。

 

ところで、このブログをご覧いただいています皆さまは、

主人公派でしょうか?

それとも

抵抗勢力でしょうか?

 

・・・

よほどへそ曲がりの方でない限り、主人公のほうに引き寄せられるはずです。

 

抵抗勢力となっている教師の特徴は、何でしょうか?

反対に、

主人公の教師の魅力は、何でしょうか?

 

抵抗勢力側の特徴・・・

これは先に述べました、3つのPを有していない人です。

▲生徒よりも組織が大切

▲現場に対する情熱が乏しい

▲問題に対して諦めばかりで現状に甘んじている

 

なぜそうなってしまうのでしょうか?

 

これには、いろいろな要因が潜んでいます。

①先生方の現状(地位、労働状況)が厳しいものであること

 ●許容範囲を超えた勤務状況…進路指導、生活指導、部活動等

 ●求められていることが肥大化している…学業、躾、道徳教育等

 ●地位(社会のリスペクト)が崩れてきている

②時代の変化と共に、先生方の意識が単純に安定志向になってきていること

 ●要領よく業務をこなすことに、重きが置かれている

 ●終身雇用の安定した収入が約束されている

③理想と現状が“かい離”し過ぎている

 ●情熱を持って現場に入っても、冷え切った現状がある

 ●上からの重みで、理想がつぶされてしまう

 

などが原因で、

輝いた目をした先生が、日に日に減少していきているように感じます。

 

それを防ぐためには、どうすれば良いでしょうか?

 

まず、私たち親、また社会が、

学校に対して「教育の丸投げ」や、「過度な要求」をしないことです。

そして、重要な子どもの将来を担う現場を任されていらっしゃる先生方に対して、

「感謝の気持ち」を持つことです。

 

そして、現場の先生方は・・・現状に負けないでほしいです。

子どもを教えるということは、そもそも大変なことです。

 

さらに、このような“複雑な世の中”です。

「難しい現実」が散大しています。

 

しかし・・・誰かが子どもたちに良いものを与えなければいけません。

 

スクールウォーズ内で、滝沢先生が次のように語るシーンがあります。

(*フィクションではありますが、滝沢先生とは、実在の京都市立伏見工業高等学校ラグビー部元監督で

  元日本代表フランカー山口良治先生がモデルになっています)

 

高校の健全化を図ろうとする滝沢先生は、

それを煙たがる学校OBたちに待ち伏せを受け、

(教師が暴力をふるえないことを逆手にとったOBたちから)ひどい暴力を受け

自宅に戻ります。

当然、奥さんは、その様子を見て、心配になって真っ先に声をかけます。

そこで、滝沢先生は「疲れているんだよ・・・」との言葉の後、

次のように奥さんに語り始めます。

 

「お前・・・学校改革なんてやめろ、て言いたいんだろ。

    確かに、俺みたいに殴られる教師は不幸だ。

 だがな、そんな学校に通っている生徒たちはもっと不幸だよ。

 人はよく言うよな。

 生徒たちが荒れるのは、

 『政治が悪いから』とか、

 『受験地獄のせいだからだ』とか、

 『教師が悪い』、

 いや、

 『親がだらしないからだ』とか・・・

 どれも当たっているだろう・・・。

 だがな・・・俺はそういう人たちに聞きたいんだよ。

 『だからそれでどうするんだ』、て。

 俺は教師だ。

 目の前の生徒たちをほっておくことはできないんだよ」

 

ドラマの中の話とはいえ、ここに共感できるポイントがあります。

 

我が国では日常、学者、教育評論家、コメンテーターと称する方々の見解が、

テレビやインターネット、書籍などで飛び交っています。

 

この識者と呼ばれる方々は、

一見、“もっともらしい”ことを述べられます。

しかし・・・『だからどうするのか?』ということが、とても気になります。

「言うのは簡単」

「実践するのは難しい」

のが現実です。

いつも思うのですが、

この識者の方々は、その持論を『現場に出て』

しかも『泥にまみれて実践する』ことはできるのでしょうか?

 

正に現場の先生方は、実践者です。

そしてその全国の先生方は、一様に「子どもが好き」で、

「子どものために何かをしてあげたい」

と思った方々が、教職に就かれていらっしゃるはずです。

 

そのような想いは、青臭く、子どもじみた考えでしょうか?

先生になろうと志した、“キラキラした心”は、とても大切です。

 

原点回帰・・・

どうか一人でも多くの現場の先生が、

教師を目指された頃に感じた“大切なこと”を思い出していただき、

子どもたちのために、存分に力を注いでいただきたいと願っています。

 

その想いと具体的な行動が大きな力になり、

世の中に良い変化を起こすきっかけになると、信じています。

 

私は立場は違いますが、

同じ指導者として、

また親の一人として、

学校の先生方を心の中でリスペクトしています

 

先日は、小学校サッカー大会の問題点などを続けて書きました。

その中には、先生方に対しての内容も含まれていました。

記事を読まれた(この件に直接関わりがない方でも)学校関係者の一部の皆さまは、

学校活動に対してのクレームと受け取られたかも知れません。

しかし・・・

「子どもたちのサッカーの環境改善を願う真の気持ち」

「先生方が日々大変な仕事を担っていらっしゃることへの感謝」

は、“また別のもの”です。

 

先生との出会いは、人間の一生の中で、貴重な出来事のひとつです。

『良い先生に出会うこと』は、子どもたちにとって、とても大切なことです。

 

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全国の先生方、

どうか現実に負けず、教師の本道を突き進んでいってください。